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2025年9月29日 (月)

天河大弁財天

何故か急に、天河大弁財天に行きたくなった。天河大弁財天というのは奈良県天川村の大峰山の麓にある神社のことです。植島啓司さんの「日本の聖地ベスト100」のトップに挙げられている聖地です。

私が知ったのは、熊野古道を歩き始めた60歳以降のことです。2004年に大峰奥駈道を歩いているので、多分その頃に知ったと思います。すると63~64歳ですか。天河大弁財天社は大峰本宮とされるからです。でもそのときは訪れませんでした。奥駈道からは一寸外れるからです。

その後、熊野古道をあちこち歩くうちに、一寸疑問が生じました。熊野古道は「紀伊山地の霊場とその参詣道」と言われて世界遺産に登録されました。2004年のことです。その概略図です。

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紀伊山地の霊場とは高野山、吉野、熊野三山のことです。図で明らかなように、高野山~熊野は小辺路、吉野から熊野は大峰奥駈道で結ばれています。なのに、何故、吉野~高野山が無いんだということです。

おかしいじゃないかと言うことで、調べると、在りました。「高野七口」の一つ「大峰口」です。通称「すずかけの道」と言いますが、すずかけとは「修験者が着る法衣」のことだそうです。つまり、修験者が通った道です。

弘法大師空海が、吉野で修業していた頃、この道を通って高野山へ何度も足を運び、後に金峰山寺を開く基となったそうです。

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吉野から奥駈道で五番関まで登り、そこから天川村へ下り、天河大弁財天を通って高野山へ天狗木峠を越えて入ったとされます。吉野の金峯山寺から高野山の金剛峰寺まで約75キロ位の道のりです。

その道を歩きたくなって、歩いたのが2013年です。ブログに「高野・吉野歴史街道」として記録を載せていますので、興味ある方はご覧ください。

ということで、その天河大弁財天に、久しぶりで行ってみたくなったのです。元来、私は吉野が好きです。吉野と言っても、千本桜や金峯山寺だけが好きと言う訳ではありません。その麓の、上市や下市の集落の雰囲気を含めて、全体が好きなのです。普通に、猪肉や鹿肉を売っている、そんな雰囲気が好きなのです。

今回行く天川村は、その吉野から更に奥です。我家からは近鉄に乗り、桑名・大和八木・樫原神宮前で乗り換えて、下市口まで特急で2時間一寸。さらに下市口からバスで39駅、天川川合まで1時間弱掛かります。大弁財天は川合から3キロ一寸、ぶらぶら歩くと1時間です。つまり、合計で乗り継ぎ時間も含めると5時間弱かかるんです。沖縄より遠いです(笑)。

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2025年9月26日(金)

7時15分頃家を出ました。桑名で特急に乗り換えて、津を過ぎると、通勤客も減り旅行気分になるので、私もリラックスしました。

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大和八木で乗り換え、5分ほどすると樫原神宮前です。この駅は何度もお世話になり、懐かしい駅です。

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駅構内にあるこの食堂は、何度も反省会の会場になりましたね(笑)。

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吉野行きの特急に乗り換えると、これも好きな飛鳥です。何度でも行きたいですね。

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途中の吉野口駅はJRとの乗り換え駅です。あまり乗ることは無いのですが、JR和歌山線です。五条・橋本・高野口などの駅が有って、高野山方面に行く時、乗ったことがあるかもしれません。

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10時11分に下市口駅に到着。駅から徒歩1分位のバス停で奈良交通の10時20分発のバスに乗ります。今日はウイークデーですが、一応お客は居ました。土日だと混むかもしれませんねえ。

20年前奥駈道を歩いた時、打ち上げを、この町の居酒屋さんでやりました。思い出深い街ですが、その居酒屋さんも廃業しました。寂しいですね。

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吉野川(紀の川の上流)を越えます。ここまでは大淀町、川を越えると下市町です。この川も良いですね。

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下市は結構大きな街です。何で栄えたのか、よく解りません。天川村への入口では栄えないでしょうし、やはり吉野への入口で栄えたようですね。今は近鉄が川向うに通ったので、一寸取り残されたのか。

でも日本初の商業手形発祥の地らしいので、昔は随分栄えたのでしょうね。現在は「割り箸」が特産物だとか。ともかく、結構、民家も商店もあります。

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天川村へは国道309号線を走りますが、バスは新しくできたトンネルは通らず、旧道の集落を通るため、結構な峠道を曲がりくねって走ります。運転手さんの腕が試される路線ですね。

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途中、下市温泉、丹生川上神社や道の駅黒滝などを通ります。11時20分に天川川合に到着しました。ここで道は二つに分かれ、バスは洞川温泉に向かうので、天河大弁財天へはここで降りて徒歩で向かいます。

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停留所の前に天川村総合案内所があります。

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二又の案内です。

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大峰奥駈道を歩いた時、ここからタクシーで地図右下の行者還トンネルに向かい、そこから登って、弥山や行者還岳に行きました。今回は弁財天なので右の県道53号線で十津川方面に歩きます。

その前に一寸、左へ歩いて商店を見に行きました。帰りのお土産の調査です。すぐ左に、天川村直売所ができていました。

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その先に、豆腐屋さん。天川村の豆腐は美味しそうです(笑)。

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その又少し先に、村に2軒しかない酒屋さんの1軒森田商会があります。前回来たときは、ここでビールを買って、店先で飲みました。でも今日は休みでした。怖いですね(笑)。

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引き返して、県道に入ります。11時35分です。角にはかどや食堂があります。

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川沿いに3分も歩くと左手川向うに天川村役場が見えます。

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この川は天の川で、大峰山脈を水源とし、下流では十津川村に入り、熊野川となって、谷瀬の吊り橋、十津川温泉、新宮へと流れています。

11時50分頃、福西商店がありました。2軒目の酒屋さんです(笑)。帰りに缶ビールを買う必要があります。ここも猪肉・鹿肉がありますが、他にもこの道沿いに2~3軒、猪肉・鹿肉を売っていました。

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12時10分頃、弁財天のすぐ手前に今西商店がありました。今日は弁当持っていますが、無ければここが手ごろな食堂かなと思っていました。他にも2~3軒食堂がありますが、地元価格はここかなと(笑)。

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そのすぐ先に八坂神社がありました。ここにお参りして境内で弁当休憩させてもらいました。京都の八坂神社と同じく牛頭天王を祀り、祇園さんと呼ばれた神社だそうです。

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15分位で休憩を終え、弁天橋を渡ったのが12時半です。

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大峰本宮・弥山奥宮と書かれています。

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で、天河大弁財天とは何かということですが、言い伝えでは、こうなります。飛鳥時代、空海より100年前に生まれた役行者が、大峰山を開山するにあたり、山上ヶ岳において鎮護国家の祈りを捧げた時、最初に降臨したのが弁財天であった。

弁財天はインドの最高神梵天の妃で絶世の美女です。ただ大峰山は女人禁制のため、弁財天は弥山の女神とし、天河大弁財天が里宮として作られた。山上が岳は、次に降臨された蔵王権現を主神とし、金峯山寺が作られた。

ということで天河大弁財天は弥山奥宮、大峰本宮となったのです。100年後空海の大峰修業はこの天河大弁財天社が主体で、お前立の天女は空海の作と伝えられます。

弁天橋から3分でこんな景色です。

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橋を潜ると、すぐ車は左折して駐車場ですが、徒歩なら直進して1分で、天河大弁財天社の門前です。バス停もここにあります。Dscn7109jpgc

赤い橋を渡って、前方の石段を登るのが本殿です。

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石段を登ると、左手に小さな社殿が並びます。

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こんな神々が祀られています。

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すぐ本殿ですが、本殿内部は撮影禁止です。

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一旦、通り抜けて、開山の役行者堂へお参りに行きます。この階段を下ります。

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下った左手に行者堂があります。

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役行者がおられるか心配だったので、一寸覗かせてもらいました(笑)。

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たしかに居られるようで、丁寧にお参りしました。再度、階段を登り、本殿に帰ってきました。

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ここの社殿の鈴は、何個もある複雑な形です。皆さん、全体の鈴を鳴らそうと、苦労していました。

石段を下りて、右側前方が社務所です。

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また、その向こうが駐車場で、その右奥に、南朝の黒木御所跡があります。

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黒木御所とは通常の建築と異なり、皮付きのままの木材を使って建築された御所を言います。白木造りの逆ですね。なので、黒木御所は南朝の遺跡として全国各地に有ります。ここ天川郷も南朝の遺跡は多いのです。

道向かいの来迎院のイチョウの大木を一寸見て、帰りに入ったのは13時頃です。

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弁天橋を渡ると恐竜が居ました。ここも何か化石が出ているのでしょうか。

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行と同じ道を辿り、途中福西商店で缶ビールを買って、川合に着いたのは13時50分頃でした。直売所へ行き、「猪かつ」を買いました(笑)。

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鳶に注意しながら、頂きました。

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お土産に、猪肉と、近くの豆腐屋さんで「どでか」という厚揚げを買いました。

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どでかは焼いて生姜醤油で食べるのがお勧めだそうですが、写真は大根おろしですね(笑)。

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バスは15時まで無いので、案内所のベンチで時間をつぶしました。15時12分のバスに乗りました。途中、丹生川上神社の写真です。

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下市口からは時間的に「青の交響曲」というデラックス車両でした。

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こうなると、大和八木からもデラックスシートにしないとつり合いがとれないので、そうしました(笑)。

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ご神体の三輪山を見ながら、リラックスタイムです。

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帰宅して楽しみは、橿原神宮前駅の4割引きで買った弁当です(笑)。

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お疲れさまでした。でも楽しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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