御浜町神木を歩く
2022年5月22日(日)
今日はおなじみの「紀伊半島みる観る探検隊」に参加です。「神々が宿る里・神木を歩く」というイベントです。神木は「こうのぎ」と読みます。内容は深く確かめもせず、参加しています(笑)。
朝起きて、目の前の七里御浜を一寸散歩しました。気持ちいいですね。
獅子岩近くの牛丼屋さんで朝食。安くて早くて旨いですね。
外に出て見るこの景色はいつ見ても良いなと思います。
昨日、歩いた紀宝町のお隣が御浜町です。この神木歩きのイベントに参加するので、前日、紀宝町を歩いたというのが実情です。神木に最初に来たのは、多分20年以上前に、一人で熊野古道の本宮道を歩きに来たときです。
本宮道は熊野市の花の窟から生田神社、横垣峠、風伝峠を越え、紀和町の板屋・楊枝を経て熊野本宮大社へ向かう道です。
その本宮道の横垣峠登り口が神木です。でも今は、大規模な土砂崩れで横垣峠は通れません。もう10年以上通行止めではないでしょうか。神木流紋岩という緑色の石畳が、滑って、怖かったのを思い出します。
今日は御浜町の、この辺りを歩きました。
9時になかよしステーション近くに集合です。
午前中は下半分の日与加久良へ行きます。国道311号線を一寸歩いて杉山地蔵さんへ。
なんの変哲もない地蔵さんで、説明されなければ通り過ぎてしまいますね。でもこうして屋根付きの祠に安置されるのは、それなりの歴史と謂れと地元の人たちの信仰があるのですね。
しばらく歩くと木和田の庚申さんです。
庚申信仰の謂れは省きますが、つい最近まで庚申の日はメンバーが集まって夜通ししたそうです。信仰より飲み食いが楽しみで、集落の数少ない娯楽だったのかなと思いますが。最近は体力が衰え、8時か9時ごろには終わるとか(笑)。
10時前に日与加久良への登り口です。
一寸だけ山道です。
付近の木は板根が目立ちます。板根は土壌の土が少ないとき、通常の根では自分を風雨から支えきれないと思った木が、根を板状にすると言われています。サンゴ礁の上にできた沖縄の島々で、サキシマスオウの木などに見られます。この付近も岩が多くて、土が少ないのでしょう。
登り口から15分ほどで巨岩の下に着きました。
やはりここも巨岩がご神体ですね。紀伊半島には巨岩のご神体が多いですね。花の窟しかり、昨日の神内神社しかり。この日与加久良もそうですか。やはり1400万年前の熊野巨大噴火の名残でしょうね。
裏に回ると信仰の日与加久良(ヒヨカクラ)です。ノアの箱舟みたいな伝説があるそうです。
祠の上は、こんな感じです。花の窟・神内神社・日与加久良、皆似ていますね。
10時40分頃下り始めました。10分ほどで集落にでました。少し歩きながら前方を見ると、神木集落の奥に聳える明見山が見えました。中央に3個並ぶギザギザの左側の岩が山頂で、やはり神社があるそうです。
出発地点に帰る手前で写真のギャラリーを見ました。良い写真ばかりです。
11時15分頃、今度は午後の部で歩く神木集落に向かいました。
周囲を山に囲まれた風景は、この地方ではよく見ます。尾呂志なんかと似ていますね。
この神木では、旧家の方々は皆、自分の家の守り神として小さな祠を祀っておられるようです。また道端や敷地内の石仏や石塔なども丁寧に守られているようです。
敷地内の八幡宮は見られませんでした。すこし先の道端の地蔵さんが、丁寧に屋根付きの祠で守られていました。
12時一寸前にイヌマキの巨木へ来ました。「神木のイヌマキ」として有名です。全国で2番目の巨木だそうです。この根元で昼食休憩となりました。
12時40分に出発しました。神木の集落の家は立派な厚さ1mほどの石垣に囲まれています。防風や狼よけには一寸高さが低いので、用途は何でしょうか。その石垣にも祠があります。
これは「原の宮」。原家の祀るお宮さんです。
これは家の外の八輪の塔ですが、多分、昔の人が付近に転がっていた石塔の部品を適当に積み重ねたものでしょう。
大きなナギの巨木に来ました。速玉大社のナギの木は有名ですね。あのナギの木は平安時代に平重盛が植えたそうですが、この原地神社のナギの木も樹齢400年以上だそうです。
原地神社です。神木は元々、平安時代に京都の三千院から原家一族が移ってきて住み着いたとか。その原七家と言われる一族の氏神がこの原地神社です。
次に行った「宇城の宮」はその後にやってきた宇城家の守り神だそうです。今日の案内はその宇城家の方です。
継が榎木家の墓碑群。鎌倉時代に産田神社の神官として熊野に来た榎木家一族の榎本家の屋敷跡にある。
14時15分頃、神木集落の高台にある善昌寺に来た。禅宗のお寺です。そこからは、ずーっと下って「辻の宮」へ。ここも原家の後から住み着いた家の祠です。
最後に訪れたのが原地の庚申様。日本各地の庚申様の代表例みたいな三体が祀られていました。
14時半ごろには帰ってきました。いろいろ見て知恵熱がでてきました(笑)。
スタッフのFさんに送ってもらって尾鷲に帰ってきました。帰りのJRには時間もあるので、Fさんのお店で一寸一杯。
JRに乗る前にいつも腹ごしらえする、おじさんの食堂へ一寸顔出して、いつもの焼きそばで〆て帰りました(笑)。
お疲れさまでした。
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 伏見散歩(2025.01.17)
- 仁和寺から妙心寺(2024.11.24)
- 京都国立博物館(2024.11.24)
- トロッコ列車(2024.11.17)
- 寸又峡とトロッコ列車(2024.11.16)
コメント