伊勢街道2回目 鈴鹿駅から磯山駅
伊勢街道2回目は伊勢鉄道の鈴鹿駅から近鉄磯山駅です。10キロ弱の行程ですが、実際は12キロほど歩いたようです。
2025年3月8日(土)
10時20分に鈴鹿駅に集合しました。伊勢鉄道の駅ですが、名古屋から快速みえに乗ると、四日市から伊勢鉄道に乗り入れているので、乗り換えなしで行けます。ただ、JRじゃ無いのでICカードが使えず、皆苦労します。四日市・鈴鹿・津と三重県の三大都市を結ぶ線がJRじゃ無いのは納得できませんね。JRは何考えて、そうしたのでしょうね。
今日の参加者は13名。内、一人が間違えて近鉄に乗ったということで、12名が集合(笑)。歩き出しました。
出てすぐ、広い交差点を渡って街道に入ります。そこに山神さんがあります。
山神さんって何でしょうね。山の民と農民の間で山の神の性質は違うそうですが、いずれも女神であることは共通し、きれいな女性と一緒に行くと、ヤキモチを焼くらしい(笑)。この辺が、自分の女房を山の神と呼ぶ由来らしい。
5分も歩くとまた山神さんがあった。
10時40分頃、23号線を渡る。すると街道らしい風情になる。右の森は天白神社。
ここで先の近鉄に乗ったメンバーから連絡があり、この先の彌都加伎神社で待ち合わせることにする。少し歩いた正信寺の角に道標がある。
ここを右折してすぐ左折して行くのが街道らしい。再度23号線に接した辺りにも道標があった。以前、東海道を歩いたときもそうでしたが、鈴鹿市は旧街道の案内が全くない。あまり重視してないようです。なので、この道標が由一の頼りです。
左折するとすぐ、彌都加伎神社です。無事合流。
今日はお札が配られるとかで、氏子の方たちでしょうか、並んでいました。内宮に麹を奉納する神社だそうで、醸造業者の信仰が厚い神社だそうです。一寸、小休止。11時15分頃出発。
7~8分歩くと、また、山神さんがありました。今度は赤い鳥居です。
そこから5分ほど歩くと、きれいに刈り込まれた芝生の土塀があった。フジクラ電線の工場です。以前はエレベーターの会社だったと思ったが、変わったかもしれない。
工場を過ぎ、菅原社の石碑を左に見ながら歩くと、右手に大きな石碑があった。
説明を読むと、水原翁とかで、三重県農事試験場の場長で農業振興に功績のあった人らしい。
11時51分、近鉄の踏切を渡りました。
渡るとすぐ左に地蔵堂があります。北の端地蔵とか六体地蔵とか呼ばれます。
ここから先、一寸街中に入り、見どころや道もややこしいので、拡大地図を載せます。
地蔵さんの由来は難しいので、説明をみてください。
ともかくお参りしました。
近くに、役行者の像が有ったみたいですが見落としました。11時58分でお昼時です。街道はこの辺り、鋸刃のようにギザギザになっています。武者隠しの役目でしょうか。
そして江島本町信号の手前が桝形です。城下町のようですね。
手前を左折して江島若宮八幡神社へ向かいました。
海上安全の神様だそうです。その先、海岸が江島公園になっています。この海岸は昔、本能寺の変の後、堺に居た徳川家康が、明智光秀の軍に見つからぬよう、伊賀越えでここまで来て、ここから船で対岸に渡ったと言われています。
そう言えば、意外に対岸は近いかもしれませんね。
ここで昼食休憩しました。
12時40分に出発、街道に復帰しました。ここは江島村、隣が白子村だそうですが、紀州藩の代官所が置かれ、港がありました。伊勢の産物や伊勢型紙などの商人は、紀州藩の保護の元、この港から全国に荷物を送ったようです。
その栄えた宿場の面影が残っています。
明治になっても安芸郡役所が置かれたようです。
街道から一寸寄り道して伊勢型紙資料館を見に行きました。
伊勢型紙はそれ自体が非常にきれいなため、海外で芸術品扱いされ、日本でも逆輸入で、それ自体が珍重され、額に入れたり、照明器具に使われたりしています。
でも本来の用途は染物です。私の生まれた京都西陣では近所に染物屋さんも結構ありました。有名な京友禅も、手書き友禅と型友禅があります。手書きは手間がかかり、型は量産が効きます。最近は機械やデジタルとか有るようですが、詳しくは知りません。
要するに、その型紙を全国の呉服屋や染物屋に売ったようです。この資料館も、その型紙問屋さんだったそうです。儲かったみたいですね。彫師さんが1000人も居たと言っていました。その問屋さんの蔵です。
13時30分頃出て、街道に復帰しました。久留真神社と言う神社がありました。当て字ですが車に通じるということで、自動車関連の信者が多いとか。
この辺り、街道は曲りが多いです。やはり迷う人も多かったと見えて、曲がり角の住民の方が、私費で建てた大きな道標がありました。
この辺りは、同心屋敷とか目付屋敷とか、いろいろ有ったようです。
小さな橋を渡ったのが13時53分。その先を右折して子安観音寺へ向かいます。このお寺は伊勢西国や三重四国など、いろんなグループにも入っているし、何より参宮道の有名な名所でもあるので、私も4~5回は来ています。
参道の手前に別のお寺が有り、その壁が石臼入りで一寸面白い。全国で、時々見かけます。
立派なお寺です。ご本尊の白衣観音は、海中から現れたとか。
ここに有名な不断桜があります。一年中、どこかの枝に花を咲かせているということで、国の天然記念物に指定されています。その前で記念写真を撮ったのですが、どこか咲いていますかねえ。
この後、狭い道が街道らしいです。辿ると道標があり、間違っていなかったなと、ほっとします。
少し歩いて堀切川へ出ると、鼓ヶ浦の大きな石碑があります。ここで橋を渡らず、川に沿って右折します。
23号線の下を潜り、堀切橋を渡って右折します。水仙の咲く堤防沿いに歩いて、左折するのが街道です。
ここまで来れば、今日の目的地磯山駅は近いです。14時28分頃です。
14時45分の近鉄で白子へ引き返したかったので、少し急ぎました。5分も余裕で駅に到着しました。
白子へ引き返したのは反省会のためです。磯山駅付近に適当な場所が見つからなかったのです。白子では10分弱歩いて、国道沿いの和食のさとへ行きました。この時間に開いているのはファミレス頼みです。
ファミレスもタッチパネルとかロボったが導入されて、我々も近代化しないといけませんねえ(笑)。
お疲れ様でした。
また来月、お会いしましょう。
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