熊野街道伊勢路7回目 始神峠越へ
今回は、発電所前バス停から始神峠を越えて相賀駅まで、12キロ~13キロの行程です。
始神峠からの眺望は紀の松島と言われた海を見渡し、伊勢路随一の景色と言われたそうです。
2024年10月5日(土)
台風17号は去り、18号は熱低に変わりました。でも秋雨前線が上下して、判り難い天気でしたが、今日はなんとか曇りです。
南紀1号で10時18分に紀伊長島駅に到着。今日は9人です。
駅前に行幸碑がありますが、昭和26年に昭和天皇が来れた碑だそうです。
JRは11時28分まで無いので、バスで行こうと、国道沿いに有る紀北町役場前のバス停まで700mほど歩きました。バス停で時刻表を見ると、松阪~熊野の熊野古道ラインが無くなっているではありませんか。10時44分にあるはずだった令和4年の時刻表は、いつ廃止になったのか。
次は11時27分の尾鷲行きまで43分待ちでした。紀伊長島はタクシーも無いみたいで途方に暮れました。諦めて、ここで弁当を食べ、次のバスを待つことにしました。国道の何もないバス停で、皆さん弁当を食べて1時間弱過ごしました。
なんとかバスに乗って、発電所前到着は11時47分。当初予定から50分遅れでした。
桜広場にはトイレと峠の案内があります。
案内板では峠まで1.7キロ40分と出ています。
11時56分、桜広場を出発しました。6分で発電所の横を通ります。
そこから2分で江戸の道登り口です。また、ここから世界遺産区域のようです。
明治の道は国道の反対側にありますが、世界遺産には登録されていないようです。発電所の送水管の性かな。峠越の拡大図を載せます。
ここからしばらくは小さな沢沿いの小道を進みます。小さな木製の橋が5か所あります。雨上がりは滑るので注意です。
また雨水を道から逃す石組みが随所に有ります。江戸時代も技術高かったようですね。
登り口から15分、勾配がきつくなってきたころ、国道に接近します。国道まで50mの案内があります。
更に7~8分登ると、世界遺産に設置される木の道標があります。16分の7です。
江戸の道の登り口から峠を越えて下り、国道付近までが1.6キロで、現在0.7キロという意味かな。始神峠は16分の10なので、ここの場合は7合目と考えても良いね(笑)もう少し登ります。
12時40分頃峠に着きました。標高は147m、桜広場から44分です。まあまあかな(笑)。
絶景を見ながら休憩しました。
地形図で見るとこんな感じです。
峠のすぐ下が、明治の道との合流点です。
ここを12時50分に出発しました。当初予定では12時30分だったので20分遅れです。バスは50分遅れですが、弁当を先に食べていたので、30分回復しました。1分で江戸の道の下りがあります。
でも我々は、ここから明治の道を下ります。江戸の道はここから600mほどの急こう配で下って、あとは馬瀬まで国道歩きです。明治の道は2キロほどかけて宮谷池に降ります。広く緩やかな良い道です。
でも雨上がりの道は滑りやすく、慎重に下ります。それでも2人が転倒しました。
13時12分、大曲の又谷
宮谷池到着は13時32分です。40分一寸掛かっていますね。2キロが40分以上掛かった訳ですね。皆さん、もっと歩いたように感じると言っていました。
宮谷池を過ぎて小さな集落を過ぎると立派なトイレがあり、ここが馬瀬側登り口かな。峠へ2.5キロ、国道へ0.7キロの案内がありました。
一寸トイレ休憩して13時43分に出発しました。10分ほどで国道の大船橋が近づきました。旧道はここで川を渡っていたのですが、今は国道の橋を渡るようです。
馬瀬から先の地図を再掲します。
馬瀬のバス停で国道を渡り旧道に入ります。13時58分。
旧道を15分ほど、JRを潜って線路沿いに歩くと、また踏切でJRを越え国道に帰ってきます。ここは信号も無く、地下道を潜ります。
5分ほど旧道を歩くと国道に帰り、すぐ国道を渡るよう「熊野古道」の案内が地面にあります。渡ってすぐに船津川の橋があります。
両郷橋を渡るとまた左折の案内があります。案内に従って旧道を歩くと、国道に戻ってすぐまた旧道に入ります。そこに庄次屋さんという古民家があり、古道客をもてなしてくれるそうです。民家には入りませんでしたが、小休止しました。14時26分です。
5分ほど休憩して出発しました。国道に出て少し歩くと船津駅前のバス停があります。14時43分頃です。更に12分ほど歩いて国道を渡り、右に旧道に入ります。入るとすぐ八重垣神社があります。立派な神社ですが、謂れは知りません。
ここは遥拝で済ませて先へ進みます。2分で、海山町郷土資料館です。熊野古道の道標もありますねえ。
ここは見学しようと思いましたが、皆さん疲れて乗り気でないようなので通過しました(笑)。往古橋を15時3分頃渡りました。
中新田のバス停が15時15分。
すぐまた旧道が右に分かれます。10分ほどで国道に戻り、今度は船津の集落へ入ります。また10分ほどで国道が見えますが、手前に河童伝説の案内がありました。
国道へ出て5分ほど歩くと、紀勢道の海山ICです。15時42分にインター入口を通過しました。
ここまで来ると相賀駅までは1.5キロでしょうか。この付近は過って三交の道の駅が有ったのですが、船津川が溢れた洪水で浸水して、閉店になってしまいました。
17時02分のJRに乗るので、それまでどこかで反省会がしたいのですが、適当な店が無いので近くのスーパーで食料を調達して、駅のベンチで飲むことにしました。
一寸時間が有るので、相賀神社にお参りしました。16時20分。
乗りたかった熊野古道ラインのバスが無くなっているので、次回、ここから鷲毛までを割愛する可能性もあるので、久しぶりに見たかった蛤石を見に行くことにしました。
調子川の近くに有る真興寺まで7~8分歩いて行きました。
この蛤石は、かって熊野街道沿いに道しるべを兼ねて置かれていたらしい。16時35分頃相賀駅に着き、一寸一杯頂きました。帰りの列車の車内でも、ひっそりと頂きながら帰りました。
皆さんお疲れさまでした。
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