熊野古道伊勢路第4回 阿曽から大内山
前回三瀬坂峠の下りで、滑って転倒し、左足首を捻挫して、3日後に整形外科へ行ったら、骨折ですと言われました。幸い骨がズレていなかったので、当日歩いて帰宅できたのだそうです。
それから34日目、5月11日が今日です。5週間ですが完治せず、今日は自転車を持っていきました。日常生活はなんとかこなせるのですが、13キロ、2万歩以上は一寸無理かなという感じです。
それで、今回は自転車に半分頼ることにしたのです。時々街道歩きに連れて行く、小いさな折りたたみ自転車です。コースはこんな感じです。
距離12.5キロ、250m登って190m下る、トータルでは60mの登りです。この自転車の場合、登りは全くダメなので押して歩きます。平地と下りは乗る訳です。
そうすると2万歩が半分の1万歩に減ると思います。これならなんとか行けるだろうと言うことです。重量は8キロほど。なんとか担げる重さです。でも駅の階段は辛いです。骨折の足を庇いながら、担ぐのは心配ですが、なんとかなるでしょう。
2024年5月11日(土)
快速みえは混んでいましたが、多気からの新宮行は空いていました。自転車も余裕でゆったりしています(笑)。
9時半に阿曽駅到着です。
皆さんには先に出発してもらい、自転車を組み立てます。と言っても、3~4分で完成します。
前回はママさんに送ってもらったので、阿曽駅には車で来ています。街道は覚えていないので、今回が初見参です。10時45分。
上の写真は下図、阿曽駅から大内山川を渡って左折する所です。
国道に合流して振り返っています。ここからしばらく国道歩きです。
国道はすぐに大内山川沿いになり、いい景色です。
11時頃、街道は国道と別れて川沿いを進みますが、今の時期、アユ釣りの人が多勢います。解禁したては釣れるんでしょうね。
また国道に合流し、しばらく歩きます。11時15分頃、岩船橋を渡ります。
渡るとすぐ岩船公園があります。トイレ休憩できます。
ここから旧道に入ります。
柏野地区も街道の風情があります。
ここ柏野地区に宝蔵寺というお寺があり、私は一寸見に行きました。自転車なので、少し遅れてもすぐ追いつけます。境内に伊勢路の道標があるはずですが、見落としました。曹洞宗のお寺のようです。
すぐ国道に出て、柏野大橋を渡って左折すると、柳原公園があり、そこで昼食休憩の予定です。
所が誰も居ません。電話すると道に迷っていると。でも現在地が解らないとも。
一寸戻って探しに行きましたが居ません。どうやら柏野大橋を渡らず、行き過ぎたようです。気が付いて引き返してきたのは12時5分頃で25分のロスでした。
15分で弁当を食べて、12時20分に出発しました。JRの踏切を渡り、しばらく行くと風情溢れる街道歩きになりました。
12時35分頃、大皇神社の前に来ました。
社殿は一寸奥にありますが、平安時代の皇室の皇子を祀ります。木地師の祖と関りがあるようです。
そこからすぐに伊勢柏崎の駅があり、その手前の橋を渡れば、山海の里紀勢もありますが、今日はパスです。伊勢柏崎の駅舎です。
駅のすぐ先、右手に花の寺と称する大蓮寺があります。
その石垣の祠に祀られているのは庚申様でしょうか。
集落の終わりに紀勢自動車道が見えます。
この先が、紀勢大内山ICです。
その紀勢道を潜り、踏切を渡ったのは13時05分でした。
川沿いに長閑な街道を歩きます。でもどこまで歩いてもアユ釣りさんは途切れませんね。
途中、行者山の登山口がありました。だいぶ前ですが、一度登る計画をして、なにかの都合で止めた思い出があります。行者山の行者は役行者だと説明されていました。
13時23分、国道に出ました。紀勢道のすぐ下を歩きます。
5分ほどでまた国道を離れます。
そしてまた5分で国道を横断します。大きな國昌寺の石碑があります。
ところで、我々、山歩会の街道歩きは、1日の尾張の反省会が楽しみです。ところが、今日の終わり、大内山駅付近には、いくら探しても食堂や居酒屋はありませんでした。前回の阿曽駅もそうですが、一般的にランチタイムと夜の営業で、14時から16時辺りは空白の時間帯です。
今回はその空白の店も無いのです(笑)。それで前回お世話になったスナックのママさんにお願いして、出張販売してもらいました。そのうえ、場所もママさんのお友達の自宅の座敷を提供してもらってくれました。感謝です。
そのご自宅が、この駒地区にあります。大内山の駅までは、まだ2~3キロ有るので、飲みすぎないよう注意です。でも無理か(笑)。
13時45分から15時20分頃まで宴会してしまいました。今日は16時36分の列車に乗る予定です。宴会終了後、皆さんは出発し、私とママさんで残務整理していると、皆さんはまた街道から外れてしまいました。
図の青線が正しいのですが、皆さんは、友人の奥さんに大内山駅への道を教わって、そこを歩いてしまいました。街道を無視すれば正しい近道でしょうね。でも街道歩きでは、出来れば旧街道に近い道を歩きたいですよね。
ということで、途中で不動橋を渡って、軌道修正して街道に合流しました。
その合流した地点にあるのが一里塚跡です。
まあこれが見れただけでも良かったのかなと思いました。いやいや、ここからの街道は思いがけなく古道が残っていたようでした。16時。
こんな地道だとは想像していませんでした。でも自転車には無理です(笑)。でも皆さん、マウンテンバイクなら、こんな道は舗装道路みたいなもんです。でも私には無理です(笑)。
Hさんが、足を気遣って自転車を運んでくれましたm(__)m。ようやく地道を抜けたのが16時12分。なんとか36分の列車に間に合うかなという所です。
少し歩いていると思いがけない電話が。Oさんが体調不良で歩けないとか。ひょっとして飲みすぎ(笑)。しばらく待つことにしました。
でもなかなか来ない。時間に余裕のない二人に先に帰ってもらいました。16時20分。
しばらくして、Aさんに抱えられながらOさん登場。多分飲みすぎでしょう。お互い解放感には要注意ですね(笑)。16時40分頃。もう予定の列車は諦めて、1時間後の次の列車に照準をあてます。幸い夕方は1時間後にあるのです。
5~6分で国道を渡ります。
そして3~4分歩いて街道の面影を楽しむと
右折して大内山駅です。
次の列車まで50分あります。自転車も余裕で収納できます。皆さんにも、収納の手順を見てもらいました。
でもこの列車は乗り継ぎも悪く、多気で1時間弱待ち時間があります。幸い、1軒だけお店があります。この店は60年前から駅前に店を開いています。
私も60年とは言いませんが、20年以上前から、熊野古道の帰りにお世話になっています(笑)。そこで、必要物資を手当すれば、1時間位はすぐ済みます(笑)。
では皆さん、次回6月1日にお会いしましょう。
« 竹鼻街道修正 | トップページ | 熊野街道伊勢路5回目 大内山から紀伊長島 »
「熊野古道」カテゴリの記事
- 熊野街道伊勢路 馬越峠越へ(2024.11.06)
- 熊野街道伊勢路7回目 始神峠越へ(2024.10.07)
- 熊野街道伊勢路6回目 紀伊長島~三野瀬(2024.09.10)
- 熊野街道 一寸リベンジ(2024.07.15)
- 熊野街道伊勢路5回目 大内山から紀伊長島(2024.06.03)
コメント