熊野街道伊勢路第2回 栃原~三瀬谷
今回のコースというか、熊野古道でも、栃原~梅ケ谷までの地域は、歩く人の少ない地域だと思う。伊勢神宮から栃原までは、伊勢本街道や和歌山別街道もあるので、それを歩く人も居るでしょう。また梅ケ谷から先はツヅラト峠か荷坂峠を経て数々の峠を越える人気コースです。
それに引き換え、栃原~瀧原~大内山~梅ケ谷は一寸地味で、確か世界遺産にも登録されてないので、歩く人も少ないのです。私も20年位前に一人で歩いて以来、歩いた記憶がありません。
今回はその内、栃原駅から三瀬谷駅まで14キロほどを歩きました。昔歩いた記憶も朧気ですが、前回はほぼ舗装道路でした。でも今回は、本来の古道が大分整備されていて、驚くと同時に楽しめました。大台町さん、有難うという感じです。
2024年3月2日(土)
朝8時前の関西線に乗ると、四日市付近で雪が降ってきました。
エーっと言う感じです。今日は雨具持ってきてないのです。でも10時に栃原へ着くと快晴でした。
今日は11人です。カメラマンのA さんが映っていません。
栃原駅を出て、すぐ近くの川添神社にお参りすることにしました。大和朝廷成立の頃、栃原の山賊を平定した、建日別命とかを祀られる神社だそうですが、境内はなかなか厳かな雰囲気です。
10時20分頃出発しました。熊野街道にぶつかって右折すると、前方に街道歩きらしいグループが見えました。珍しいことです。
すぐに岡嶋屋旅館があります。ここは20年前一泊した思い出の旅籠です。
ここで撮影をしている人が居たので尋ねると、今日はまだ後ろから80人ぐらい歩いてくるとか。後で訊いたのですが、三重県主催の伊勢路踏破ウオークだそうです。14回に分けて新宮まで行くそうです。
線路沿いに15分ほど歩くと、馬鹿曲入口の案内があり、道から外れるようです。前回は無かった道です。見ると、案内板は令和6年2月に大台町が建立しています。つい、1か月もたたない案内です。
前回は、このまま舗装路を歩いて、馬鹿曲り踏切を渡った覚えがありました。ともかく下へ降りると、道路の下をトンネルで潜りました。
潜ると沢の中を板が渡してありました。この日のウオークのために整備されたのでしょうね。有難く渡らせてもらいました。
その後しばらく山道を進みます。舗装路を歩くと思っていたメンバーは大喜びです。
途中、茶屋跡の看板を見ながら、入口から10分ほどで国道の橋にでました。
沢を渡ってしばらく歩き、馬鹿曲り橋も渡って、国道の反対側に出ました。11時頃です。
そしてすぐ、林道にでました。
そのあと4~5分歩いて国道に合流しました。11時04分です。
国道を3分歩いて右に入ります。
3分ほど歩くと、左手に山の神や庚申さんを祀ったお堂があります。
ここを左に入るのですが、その又左に、新しく古道が開発されていました。猿木坂だそうです。
竹藪の荒れた道です。
入口から3~4分で沢にぶつかり渡ります。
途中、眼鏡橋を見れます。
11時18分に舗装路に合流しました。すぐに国道に接しますが、右折してすぐ左折、また国道に接する所に、神瀬集落の休憩所が作ってありました。
国道を少し歩いて、すぐ右折し茶畑の中を進みます。国道から2分、踏切を渡ります。
その先に、また左へ入る古道があります。ここも最近整備された道だと思います。入って行くと、殿様井戸とかの清水がありました。
またすぐに行倒れの碑がありました。
そこから2分、11時31分に舗装路にでました。景色もいいです。
10分ほど歩くと踏切があり、渡るとすぐ国道へ下ります。
降ったら国道は歩かず右折します。11時43分です。そこから5分で旅籠跡や宝泉寺があります。さらに4分ほどで珍しい雑貨屋さんがありました。
その先が踏切で、11時55分に渡りました。そして5~6分、川添駅の前に来ました。今日はここで弁当タイムとしました。駅のベンチは狭いのですが、傍にゲートボール場やトイレがあり、なんとか座って弁当が食べられました。
12時半に出発しました。道沿いの天王さんなど見ながら、街道筋を歩きます。
旧旅館跡や観音寺などの前を通って20分ほど歩くと、八柱神社の前を通過しました。
八柱神社とは八柱の神を祀る神社という意味で、主神は牛頭天王や熊野権現などさまざまで、全国にあります。
12時54分、高奈踏切を渡りました。
新宮まで134キロの道標やくまの街道と刻まれた新しい石標など見ながら13時に国道に合流しました。道の向こう側にお地蔵さんがありました。
ここからしばらくは国道歩きで、ゆるやかに登って行きます。
12~13分で右に田舎道に入ります。前方の高速道路に近づくと、小さなお城の天守閣があります。何十年も前からありますが、宗教団体の本部のようです。
13時20分頃、高速の下を潜ると、すぐに道標地蔵さんと弁慶岩があります。弁慶が旅の途中休憩したとか。
10分ほど登ると石屋さんがあり、そこが峠のようです。
そこから街道は右に分かれます。
下って行くと「定峠」という説明があったので、先ほどの峠のことかもしれません。女鬼峠に次いで、伊勢路2番目の峠と説明されていました。13時40分、紀勢線の下を潜りました。
道が急にきれいに舗装されていました。後で気づくのですが、本来の熊野古道は、この辺りから左の国道を越えて、三瀬の渡しへ向かっていたそうです。現在は消えているので、三瀬の渡しへは、もう少し先から引き返す道があるようです。
13時45分頃、また八柱神社がありました。なかなか趣のある神社です。ここでお参りして、少し休憩しました。
神社から3分で国道に出ます。車が多いので危ないですが横断しました。一寸先の信号を渡れば安全ですが、三瀬の渡しへの道標だけでも見たかったので、引き返すのが嫌で横断しました。
一寸斜めの道に入ると大台町の案内があります。
少し引き返して道標を見ました。文字はよく見えません(笑)。
新しい道路の下を潜って、一寸旧道を見に行きました。三瀬の渡跡も見たかったのですが、時間の都合もあり、引き返しました。道標から5分ほどで、三瀬の砦跡の入口にきました。ここは見ておきたいので見に行きました。入り口から1分です。14時16分。
室町から戦国時代にかけて、北畠家の家臣三瀬氏の砦だったそうです。
7~8分で見終わって三瀬谷駅に向かいます。すぐに不動明王を祀る不動さんが左下にあります。
この辺りはもう熊野街道じゃないんだと思うと、一寸寂しいですが、現在の熊野古道歩きは、三瀬谷駅の向こうの舟木橋を渡って、三瀬の渡しへ引き返しています。
国道は地下道で渡って踏切を渡り、駅前の大黒屋旅館付近に着いたのは、砦から30分、14時54分でした。
近くのお店を3時に予約していたので、ぴったりでした。今日はジンギスカン鍋です。
御名さんお疲れ様でした。
次回は4月です。
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