大和街道から伊勢別街道へ
2月、笠置から歩いてきた大和街道は、5回目の今日で、起点である東海道関宿の西の追分に着きます。我々の歩きはそこで終了では無くて、関宿の東の追分まで2キロ弱東海道を歩き、東の追分から伊勢別街道に入ります。
伊勢別街道は伊勢街道と東海道を結ぶ20キロ弱の短い街道です。関宿を起点に津の江戸橋付近で伊勢街道に合流します。今日はその途中、椋本宿まで歩きました。
9時22分に関西線の加太駅に到着しました。今回は9名です。
9時35分ごろから歩き始めました。
柘植から関に至る大和街道は、歴史街道と言うより、鉄道遺産見学の道としての方が有名のようです。
加太駅のすぐ近くにある市場川橋梁です。
とはいえ、歴史街道なので道端に石仏も多く残っています。これはその一つ端山の地蔵さん。
街道は加太川に沿って続く旧国道25号線です。
9時50分頃通った坊谷隧道。これも鉄道遺産かな。
次は歴史遺産で栗の木地蔵。何やら刻まれていますが、一寸読めません。
金場トンネルの手前で旧国道に分かれて、踏切を渡り、集落に入ります。字名は多分金場でしょう。10時12分頃です。
5分ほどで集落を抜けて、また踏切を渡って国道に復帰します。10時37分、鈴鹿川との合流地点を通過。
この傍に東屋があり、小休止しました。東屋から5~6分で国道1号線に着きます。陸橋で渡りました。
渡った所が東海道関宿・西の追分です。南無妙法蓮華経の大きな石碑があり、そこに「ひだりいか やまとみち」と刻まれています。江戸から上ってきた旅人は、ここで京か奈良に分かれたのですね。
11時頃、東海道の関宿に入りました。ここは何十回も来ていると思いますが、電柱のない街並みは、いつ来ても気持ちが良いですね。
関宿は結構東西に長く、2キロ弱はあると思います。その中ほど、やや西寄りに、関の地蔵さんとして有名な地蔵院があります。一時期住職を務めておられた尼さんが、経営手腕に優れて、資金集めも上手く、寺院の再建に尽くされて有名でした。
11時半過ぎ、東の追分に到着しました。ここから伊勢参宮道なので大きな鳥居があります。桑名の七里の渡し、日永追分の伊勢街道入口にも大きな鳥居があります。多分、すべて、伊勢神宮のどこかの鳥居を式年遷宮のときに譲り受けるのではないかと思います。
さてここからは伊勢別街道に入ります。南下して国道1号線を渡り、鈴鹿川を勧進橋で渡ります。
渡るとすぐ、鈴鹿駅跡という馬や人足を供給した役場跡があり、左折します。
急な坂を登って、名阪国道の下を潜ります。
潜るとすぐ、関ドライブインです。ここは伊勢や熊野方面の観光バスが、帰りに必ず立ち寄る休憩所です。11時56分でした。
ここで昼食休憩にしました。食堂でゆっくりとはいかず、フードコートです。
12時半に出発、県道10号線に沿って歩きます。石山観音への道を過ぎ、楠原へ入ると、伊勢別街道の案内があって感動しました(笑)。
これまで大和街道では案内が少なかったので。出発して10分、県道の左側に庚申塚があります。通行量が多いので危険ですが、見に行くと、青面金剛像や地蔵さんなどがあります。
その前で、街道は県道から分かれて右に入ります。楠原宿の街並みは、結構残っています。
10分弱で楠原宿の街並みを通り過ぎると県道に出ます。
そこに楠原宿の案内図もありました。力入っていますね。
県道を渡って右折、2分で左折して県道から離れます。
10分ほど歩いて右折するのですが、そこが間違えやすい。以前歩いたときは直進して、なかなかのお寺を見て気づいたりしました。左奥に、元役場の建物で、今は資料館になっているところを右折です。
右折して7~8分で県道と交差しますが、そこに石灯籠があります。右さんぐう道、左京道と刻まれています。
前方に見える山は経ヶ峰のようです。渡って7~8分で横山池の堤防に突き当たります。左折して行きます。
横山池は椋本宿の旅籠屋、駒越五郎八が資材2万両で築いたそうです。
この辺り200町歩の田畑を潤したそうです。
椋本宿の入り口に仁王経碑があります。疫病の予防を祈願して宿の両入口に建てられたそうです。13時40分。
椋本宿も面影は残っています。
特に大クスはこの宿場のシンボルです。
宿場の中ほど、バス停の近くに、道路元標があり、自然石の道標には大きく「左さんぐう道」と刻まれています。
経の行程はここまでです。14時10分のバスで亀山に戻りました。そこで恒例の反省会です。
我家に帰って、関ドライブインで買ったお土産で一寸一杯。
今夜は中秋の名月でしたね。
お疲れ様。
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