矢倉沢往還 足柄峠越 その3
13時頃、昼食を終えて広場から降りてきました。足柄城址の石碑と足柄峠の説明板がありました。標高は759mと書かれていました。
足柄峠には、いろいろ史跡がある。八幡太郎義家の弟、新羅三郎義光が兄の奥州征伐の応援に駆け付ける際、ここで露営し笛を吹いた。
足柄聖天堂は、年をとっても下(しも)の世話にならなくても良くなるそうです。
足柄峠の関所は平安時代に作られ、鎌倉時代に箱根道が開かれるまで、東海道の要衝であったそうです。
さて、そろそろ峠を下ろうと思います。
関所跡のすぐ下に足柄古道の入り口があるので、それを下ります。
すぐに足柄明神跡への道が左に分かれるので見に行きました。足柄明神は倭建命伝説に出てきますが、麓の足柄神社の元になった神社です。
天気が良ければ矢倉岳など見えそうですが、今日は雲の中でした。引き返して足柄道を下ります。13時15分頃です。石畳などは近年改修されたものでしょう。
自動車道を何回か横断しながら15分ほど下ると、見晴らし台へ来ました。バス停もあります。
さらに古道で下ります。
車道を何回か横断します。
13時45分。いったんここで古道は終わり、車道を歩きます。
ヘアピンカーブのような車道を7~8分下ると相の川橋のバス停があります。その先、右に登っているのが足柄道です。前方の山は矢倉岳です。
この足柄道は古道ではなく、舗装された車道で、県道に並行して進みます。10分ほど歩くと地蔵堂に着きました。ここからは文明社会みたいで、バスの本数も増えます(笑)。
鎌倉時代の作と言われる足柄地蔵尊が祀られています。ここで一寸休憩しました。10分ほど休憩して14時15分に出発しました。ここからも、県道は進まず、足柄道を進みます。4~5分歩くと、金太郎の遊び石がありました。金太郎広場とか。
すぐ近くには金太郎の生家跡もあります。ここで足柄道は左折します。直進は夕陽の滝とか。この足柄道も古道ではなく、しっかり舗装された自動車道です。
14時40分頃、矢倉沢定山城跡の案内がありました。古道の名残としては、これくらいですか。
ハイキングコースなのに車がよく通るなと思ったら、自動車道として作られたようでした。
まだ少し金太郎ラインを歩きます。
14時55分、県道に合流しました。逆に登ってきた場合、こんな感じです。足柄古道入口とは言って欲しくないなあ(笑)。
すぐに県道の左側に足柄道と書いてあったので入りました。でもおかしいと気が付いて引き返しました。紛らわしいですね。
そこから5分先に足柄古道の入り口がありました。道は舗装されていますが、雰囲気のある良い道です。
獣よけの扉を開け閉めしたりしながら10分ほどでまた県道に出ますが、すぐ横断して矢倉沢の集落に入っていきます。15時15分です。入って3~4分すると、道は二つに分かれますが、右下へ降りていきます。
この辺りに関所跡が有るはずと注意しながら歩いたのですが、通り過ごしました。地元のおばさんに尋ねて、ようやく解りました。小さな案内だけなのです。
矢倉沢にはこの表関所の他に裏関所が有ったそうです。すぐに県道に合流します。その向かい側に坂を登る道がありますが、それが足柄みちだそうです。でも、ウオーキングガイドには県道が矢倉沢往還だと記されているので、県道を歩きます。
合流するとすぐ石仏群や芭蕉句碑があります。その上のガードレールの道が足柄道です。15時32分。
10分ほど歩くと日蓮上人縁のマンダラ石があります。
謂れはよく解りませんが、道端にはいろんな石碑が建っています。
マンダラ石から20分、足柄神社の入り口を通過しました。
入口から5分ほどで足柄道が県道に合流してきます。そこから1分で、白地地蔵とか化粧地蔵とか言われるお地蔵さんがあります。安産と授乳のご利益があり、お礼に小麦粉を塗る風習があるそうです。
弘済寺の入り口を過ぎ、日蓮上人ゆかりの弘行寺に一寸寄りました。16時25分。
もう目的の大雄山は近いでしょう。この辺りは関本というのが地名らしく、関本地蔵さんもありました。
16時45分に竜福寺の交差点に着きました。矢倉沢往還は直進ですが、今日はここまでです。
交差点の名前にもなっている竜福寺へ一寸お参りしました。
交差点から4分で伊豆箱根鉄道の大雄山駅です。
この大雄山駅から3キロほど南西に大雄山最乗寺があります。天狗伝説もある曹洞宗のお寺です。参詣客も多く、過っては相当賑わったみちのようです。その途中に今夜の宿があります。
この付近に旅館が何軒かあるよなので、過っては最乗寺さんの参詣客が目当てだったのでしょうか。
今日の疲れをゆっくり癒させてもらいました。
明日へ続きます。
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