伊勢本街道 伊勢奥津から多気町
山歩会仲間との伊勢本街道歩きも今回5回目、延べ日数では8日間になります。地図で示すと下図のようです。
上図の数字は延べ日数を示していますが、今回は5回目で伊勢奥津から7日・8日と1泊2日でJR多気駅まで歩きます。伊勢神宮までは残り20キロほど、1日の行程です。1月に初詣を兼ねて行く予定です。
2020年12月12日(土)
名松線の終着駅伊勢奥津に11時02分に到着しました。11時は遅いので、もう1時間早く着きたいのですが無理でした。名古屋駅を8時17分の近鉄ですが、それより早くするには6時18分に乗らないと、名松線が早くならないのです。
今日の予定は16キロ~17キロ先の飯南町横野の柿野神社まで。そこから1.5キロほど南に離れた茶倉ビレッジに宿泊予定です。
飼坂峠や櫃坂峠を越えて柿野神社まで5時間一寸掛かりそうなので、昼食は電車の中で食べてきました。柿野神社から茶倉までの30分が苦しいので、お願いして送迎してもらえることになり、助かりました。
歩き始めると、街道に面した民家に、ほとんど暖簾や行燈があり、伊勢本街道・奥津宿と表示されています。最近でしょうか、街道筋であることに力を入れているようです。ちなみに奥津は「おくつ」ではなく「おきつ」と読みます。駐在さんにもありました。
街道に入ってすぐ過っての酒蔵がありますが、その前で右折して橋を渡るのが街道です。
橋を渡って15分位歩くと谷口の常夜灯があります。ここは右へ道をとります。
ここから街道の難所の一つ「飼坂峠」に登るのですが、その前に「首切り地蔵」さんが有るようです。常夜燈から17分、11時44分に首切り地蔵です。
首切り地蔵から10分ほどで国道368号線に出ました。国道はここからトンネルに入り、我々はトンネルの手前を左折して峠道に入ります。
「お伊勢参りして怖いとこ何処か、飼坂・櫃坂・鞍取坂、津留め渡しか宮川か」と唄われたそうで、その難所の一つ鞍取坂は前回越えました。そして今回は飼坂・櫃坂・津留の渡しの3つを越えます。
飼坂峠への登り坂です。まあまあ良い道です。
国道から23~24分で到着しました。途中に腰切り地蔵さんがありましたね。
近くに展望台があると表示されていたので行ってみたら、展望台は老朽化して立入禁止。周囲は樹木が成長して展望は無し。これはまずいですよね。せめて案内の表示は外して欲しいなあ。10分ほど休んで12時半に下り始めました。
ほととぎすの水場まで10分。更に3分下ると伐採された斜面にススキがきれいでした。
峠から25分ほどで山里に降りてきました。
この集落は多気宿と書いて「たげしゅく」と読むのだそうです。
13時丁度に北畠神社への四ツ辻に来ました。この付近を治めた名門北畠家の屋敷跡など、500mほど先に有るのですが、今日は時間が無いので割愛しました。
町屋という一寸街道の風情ある街なみを歩きます。15分ほど歩くと東屋という羊羹屋さんがあります。17年前に歩いたときも有りました。一寸有名かも。
更に15分歩くと、オフロードのバイクコースが有ります。その前が「うぐいすの水」という休憩適地ですが、やかましくて休憩する気にはなれません。
そこから10分ほど国道を歩くと奥立川橋ですが、街道はそれを渡らず川に沿って左折します。旧道は紅葉がきれいでした。ところでこの辺になると、峠の名前が仁柿峠に変わります。国道の看板などはすべて櫃坂でなく仁柿になります。変わったのではなく、新旧の呼び名が違うのですね。ややこしいですね。
また国道に出ると、役行者の石室が案内されたり、オートキャンプ場が有ったりします。14時24分、松阪市に入りました。
入るとすぐ道が三叉路になりますが、そこが櫃坂峠です。少しも登らなかったので気が付かないですね。
この付近には7軒の旅籠が有ったようです。14時27分です。峠から直進するのは古坂道だそうで、旧櫃坂道だそうです。
峠を左折、3分で右に降りる案内があります。国道とはここで分かれ、また下で再会します。これが櫃坂新道だそうです。
14時30分に下り始めました。心配していたのですが、道は荒れていません。
30分弱で車道に出ました。
そこから10分一寸歩くと、先ほど別れた国道368号線に合流しました。上仁柿の集落ですね。
歩いていると、広場に小枝を積み上げ、上に白い紙飾りを付けたものが、あちこちにあります。訊くと、正月明けのどんと焼きの準備だそうです。昔は子供の仕事だったが、今は子供が居なくなったので、大人が年末の忙しくなる前に作っているとか。これに火をつけお餅なども焼いて食べたそうです。
国道に合流して25分、廃校になった仁柿小学校を通過。日本全国、都会も田舎も、小学校・中学校は統廃合の嵐ですね。
15時55分頃、下仁柿のバス停辺りに来ました。大きなワラのモニュメントがありました。地元の人たちが共同で作られた、疫病退散のアマビエくんでした。コロナ退散を願っています。
ここまで来れば、もう目的の柿野神社は近いです。30分は掛からないでしょう。実は参加者の一人が4時46分のバスで松阪へ帰る予定なのです。国道を5分ほど歩いた製材所の角を右折し、常夜燈を見ながら国道と分かれます。
16時24分、柿野神社の前に来ました。
バス停は国道166号線沿いにありますが、ゆっくり間に合いました。我々は近くのコンビニで茶倉さんの迎えを待ちました。
この日の夕食はBBQでした。腹いっぱい食べて飲んで明日に備えました。ワインとウイスキーの差し入れ、Eさん、有難うございました。
明日は多気まで20キロほどです。
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