西国街道2日目
2019年12月20日(金)
今日は石橋から神戸の三宮駅まで30キロほどの予定です。
昨晩は久しぶりにFさんと逢って一寸飲みすぎ食べ過ぎたので、朝はまだお腹も空いていなかった。それで朝食抜きで7時15分位に宿を出発しました。
宿を出てしばらくすると阪神高速の下をくぐりますが、下の道路のさらに下を階段で2度も潜りました。
潜ってすぐ右手に受楽寺というお寺が有り、大きな石碑があるので眺めてみると、落語家の桂春団治の碑でした。
受楽寺を出て軍行橋へ向かうと、手前の国道171号線に浄源寺というお寺があり、境内に大きな銀杏の木がありました。そこに西国街道の案内があり、ここ下河原の目印になっていたようです。
7時45分、猪名川を軍行橋で渡りました。
渡ってすぐ堤防道路を南下するのですが、歩道が無く、車も多いので嫌な道です。堤防を右に降りると歩道があり、西国街道の案内も有ったのでほっと一息です。
この辺り、伊丹空港からの飛行機が、ひっきりなしに飛んでいます。
工場地帯を抜けて行くと県道13号線にでます。その手前右側に多田街道という案内がありました。説明では、ここ北村は多田街道(多田村に多田院というお寺があったみたい)の交差点、辻だそうです。
県道を越えると急な登り坂です。伊丹坂と呼ぶようです。今回私が辿った京都から三ノ宮では、唯一ここだけが急坂でした。
坂の途中に和泉式部の墓120mの案内が有ったので見に行きました。8時頃です。
短い伊丹坂を登り、少し行くと大鹿という地域に入ります。坂上田村麻呂が狩りで大鹿を射止めたのにちなむそうです。大鹿は西国街道と有馬道の交差点だそうです。先に西国街道は豊臣秀吉の朝鮮出兵のとき整備されたと書きましたが、ここの説明では、平安時代に京都と大宰府を結ぶ道として整備されたそうです。
また大鹿は清酒剣菱の里だそうです。8時20分頃、兵庫県伊丹庁舎のまえを通りました。これから昆陽宿へ向かうのですが、その間にもいろいろ西国街道の案内や道標があります。
8時40分頃、また国道171号線に合流しました。西天神社入口とあります。
左折して少し行き、県道と合流する辺りで地下道を潜りました。また左折して一旦国道と分かれるのですが、その前に近くの昆陽寺へ行くことにしました。昔は昆陽寺山門は西国街道に面していたそうですが、道路工事などで変わったのでしょうか。
境内を一渡り参詣していると空腹になってきました。境内の東屋をお借りして、昨日Fさんが今日のお弁当に呉れたバッテラを食べることにしました。
食べ終わって昆陽寺を出たのが9時10分頃です。一寸引き返して寺本東から街道に復帰しました。
この道でいいのかなと思いながら行くと、小公園に閼伽井の井戸の案内がありました。
一旦国道に出て、すぐまた国道と分かれます。街道は直進して武庫川の堤防にぶつかります。昔はここから渡し船で対岸に渡った訳ですが、今は無いので、下流の甲武橋を渡ります。ふと思いついて堤防を登り、堤防道路に出てみました。するとやはり髭の渡しの案内がありました。
髭をはやした老人が営む茶屋があったので、髭の渡しと呼ばれたのだそうです。朝のウオーキングを楽しんでいる地元の人に混じって、河川敷を歩いて甲武橋まで下り、橋を渡りました。
対岸でも河川敷に降りると自転車道路がありました。9時35分です。
先ほどの髭の渡しの説明まで遡った辺りに階段があり、堤防道路を渡って下に降りました。一寸引き返すと、そこは報徳学園でした。甲子園でよく聞く学校でしょうか。その北側の道を行くと、西国街道の案内がありました。無いと見逃しそうな細い道です。
ここからも解りにくく曲がりますが、要所に案内があるので助かります。
新幹線の下を潜り、街道は門戸厄神駅へ向かいますが、途中に昔の道標が2基。甲山観音と厄神明王への参道を示します。聖徳太子ゆかり厄神さんは昔から参詣が多かったのでしょうね。
門戸厄神駅からは多勢の若い女性が下りてきます。何があるんだろうと思いましたが、神戸女学院があるのでした。
10時15分頃、再度国道に合流しました。
右折して少し進み、青木町という辺りで左折して、海岸方面へ進みます。阪急電車を潜り、国道2号線を渡って、阪神高速の手前を右折して神戸方面に向かいます。
西宮神社に着いたのは10時43分です。資料によっては東寺からここまでを山崎道、ここから下関までを山陽道と呼んでいます。
お酒の神様ということで、丁寧に参詣しました(笑)。余談ですが、ここのトイレは素晴らしいですね。
10時55分、神社を出ました。三宮までは、後15キロ位でしょう。ここからしばらくは阪神電車に沿って進みます。香露園駅、打出駅と通ります。打出駅前で一寸道を間違えました。
芦屋駅付近で国道2号線に合流すると、まもなく神戸市に入ります。11時半頃です。
一寸判り難いのですが、本山中町を過ぎた辺りに天上川と言う小さな川があります。そこを右折して、田中公会堂の前を左折するのが街道みたいです。
少し行くと右手にくび地蔵という変わったお地蔵さんがあります。
一寸坂を登って再度国道に合流します。住吉川を渡り、住吉駅前付近を左折します。一寸南下すると住吉公園があるので、そこを右折して、公園に沿って進みます。すると阪神電車の御影駅です。この付近は灘五郷の一角で、菊政宗など酒蔵が多いのです。今年3月に酒蔵巡りをしたので懐かしい場所です。12時05分頃です。
御影駅を過ぎ、学校の横で右折すると前方に立派な黒松があります。近づくとやはり街道の案内がありました。ここを左折します。
石屋川にかかる小さな橋は一里塚橋です。昔は一里塚が有ったのですね。写真は振り返っています。
一寸南の阪神沿いの道を行きます。新在家駅を過ぎ、学校で右折します。ここは学校の正門の前に、烏帽子地蔵という小さなお堂があります。学校の名前も烏帽子中学です。
大石駅付近の都賀川という小さな川で右折、一旦国道2号線にでます。国道は麻耶駅付近で左折していきますが、街道は直進です。道なりに進むと前方に神戸市役所のビルが見えてきます。住友ゴムビルのポケットパークで小休止しました。ビルを越えた辺りに西国街道の案内があります。12時50分です。
大安亭市場とかがあり、その前にも西国街道の案内があります。さらに進みます。
もう三宮は目の前ですが、生田川を渡る雲井橋にも西国街道の看板が掛かっています。
繁華街を通り抜け、13時丁度に三宮駅到着です。そこにも西国街道の案内があります。
二日間お疲れ様でした。三ノ宮付近を一寸ぶらぶらして、新大阪に行き、そこから新幹線で帰りました。
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