三重四国八十八ヶ所巡礼の満願
昨年12月7日に自転車で桑名の4ヶ寺を廻って始めた三重四国八十八ヶ所巡礼も今日で終わろうとしています。延べ20日間、自転車、電車、バス。自家用車も2日間あります。愛知県の知多四国が1週間ほどで終わっているので、気軽に始めた三重四国ですが、こんなに苦労するとは思っていませんでした。
40日間掛かった四国に比べたら短いのですが、四国は4県で40日、三重は1県で20日です。苦労の程が偲ばれますね。
2019年9月8日(日)
台風は夜半関東へ上陸するようですね。それでも近鉄は「台風接近で運休する可能性があります。」と朝からアナウンスしています。
この付近は街道としては鳥羽道の沿線で、松尾駅から正福寺を経て上之郷へ至る道は青峰道と呼ばれています。私も少なくとも3~4回は歩いた道です。上之郷には伊雑宮という伊勢神宮の別宮があり、田植えの神事などが知られています。
松尾駅に9時45分に到着しました。
歩き出すとすぐ道標があり右折します。
古くからの参道とみえて、道筋も風情があります。
集落を過ぎると穏やかな田舎道です。
10分ほどで登山口への案内があり、階段上って右折します。
そして3~4分、駅から14分で登山口到着です。
ここからは山道の登りになりますが危険個所はありません。こんな丁石が行程を知らせてくれます。弐拾四丁位まで有ったと思います。
山道はこんな感じです。雨の後は崩れやすいです。登山者が少なく、踏み固めが少ない感じです。
登山口から20分でますきち岩です。狼に襲われたますきちが、この岩に登って難を逃れたとか。
ここから一寸傾斜は緩やかになります。10分ほど歩くと、「あまかぼうか岩」があります。正福寺に参詣に来た身重の海女さんが、この岩に小石を投げ上げて、生まれてくる子が「海女か坊か」占った岩だそうです。
この後も道は平坦で快適です。
でも登りが終わった訳ではありません。14丁辺りの石段です。
あまかぼう岩から20分、10時50分頃、右手の林が薄らぎ、景色が見え始めました。16丁で、一寸下る展望岩の案内があります。
池の浦辺りの海が見えています。
最高点の256mを越えた辺り、展望岩から10分一寸で護摩岩があります。弘法大師が護摩を焚いたと言われています。22丁です。
ここからは一寸下り気味に6~7分で正福寺の脇に出ます。
さすがに名刹で建物も立派です。やはり聖武天皇が大仏建立の祭、行基菩薩に命じて建立された寺ですが、ご本尊の十一面観音は、相差の海より鯨に乗って現れたとか。御朱印はセルフでした。
当寺は海上守護の霊験あらたかで、海上関係者の信仰が厚い。
山門とその前の大灯篭も有名です。山門には江戸時代の名工の彫り物が多数あり、鳥羽藩に過ぎたるものありと言われたそうです。また、灯篭は灘の小西酒造など三十数社で寄贈したとか。
11時半頃寺を出て、松尾駅に戻りました。途中は展望岩の付近でお握り弁当を広げました。ハイキングコースのコースタイムです。
池の浦付近の海です。左端位が夫婦岩です。
12時50分、昼食休憩を覗いて丁度70分、コースタイム通りに降りてきました。
途中、鳥羽で下車して、八十八ヶ所達成のお祝いをしました(笑)。
4000円のフリー切符で8000円以上乗ったので、帰りは特急券を買って、近鉄さんに恩返ししました。
長い間ご苦労様でした。
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