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2019年5月 8日 (水)

初瀬街道沿いの三重四国 その2

連休最後の日に、また足の痛みを押してでかけました。今度は桔梗が丘駅から名張駅です。

2019年5月6日(月)

朝9時10分頃、近鉄桔梗が丘駅に着きました。目指す56番弥勒寺までは3キロほどあります。今日は足痛もあるのでバスにしました。下の図で青線部分はバス移動です。

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9時39分のバスで田原まで乗り、そこから10分一寸歩くと56番弥勒寺です。奈良時代の創建で、一時は大伽藍を有する寺院だったそうです。現在は昭和54年に改築された本堂のみがあります。

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本堂前で心経を詠んでいると奥さんが出てこられ、本堂の仏像拝観をしませんか、写真を撮ってもいいですよ、と弱い所を突いて誘われた(笑)。なかなか仏像の写真を撮らしてもらう機会は無いので、喜んで拝観した。500円。

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上は本尊の薬師如来、下は右から増長天、聖観音、弥勒菩薩、弘法大師。

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そして、全国どこの山に登っても祀られている、修験道の開祖役行者。前鬼は完全な姿だが後鬼は部分的にしか発見されていないそうです。なかなか、こんな近くで撮影はできません。

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バスが1時間に1本なので、ゆっくり東田原まで歩いて乗りました。桔梗が丘駅は通り過ごして、次の長慶寺に近い蔵持でバスを降りました。この辺りも、初瀬街道の別道が通っていたようです。

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上の写真の信号を左に入って行くと道案内があります。

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長慶寺は18世紀前半の創建なので、比較的新しい寺ですね。地元の人の熱意でできた寺だそうです。芭蕉も訪れたそうですが。

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そこから坂を下って緑が丘団地の中を通り、名張川を渡ります。

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渡ってしばらく歩くと、今度は梅が丘団地の侵入道路があります。その道路の右側に杉谷神社、左側に54番蓮花寺があります。杉谷神社はこの地域全体の神社を統合合祀してできた神社で、菅原道真など多くの神々が祀られています。

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蓮花寺は平安時代創建の古刹で、ご本尊が大日如来から十一面観音に変わっている。その旧本尊の大日如来も現存し貴重な文化財だそうです。

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次の番外4福楽寺は無住職で、御朱印は蓮花寺に有るという情報でしたが、蓮花寺さんに訊くと福楽寺に有ると。福楽寺までは地図上で見ると1.5キロほどですが、実際来てみると団地ははるか上の丘に有ります。この坂を登るのかと悲観していたら、蓮花寺の前にバス停があり、しかも時間もぴったり。喜んで乗りました(笑)。

12時21分に団地の西の端でバスを降りました。懐かしい風景が広がります。

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福楽寺までは10分ほどでした。11世紀の建立で大江氏の氏寺であった。元来お寺は檀家寺ではなく、個々の氏族が自分の氏寺として建立するのが普通であったそうな。それではなり立たなくなって、地域住民の檀家寺に変わったのだとか。

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今日はこれで終わりです。引き返して梅ヶ丘団地です。12時40分頃。先ほどの駅へは行かず団地中央を歩いてみました。でも適当な昼食場所は見つからず、団地の東口でバスに乗りました。名張駅到着が13時10分頃です。

駅前に良さそうな食事処がありました。賛急屋さんです。

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入ると酒のあてが冷蔵ショーケースにずらり、とてもランチは頼めません(笑)。お昼から一人で小宴を開きました。

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値段もリーズナブルで名張へ来る楽しみが増えました。

 

 

 

 

2019年5月 6日 (月)

初瀬街道沿いの三重四国 名張周辺その1

連休前の4月25日、尾鷲の高峰山でふくらはぎの痛みで中途リタイヤ。その後も回復せず、これは筋肉痛ではなく、血管の病気らしいと思うようになったが、10連休中で医者も休みです。でもまあリハビリを兼ねて三重四国を少しあるくことにした。

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上の図を見てください。松阪から奈良県の初瀬をつなぐ初瀬街道です。今回はその名張駅から赤目口辺りを歩いてみました。10キロほどですが、なにせ足が痛く、通常の6割位のスピードでゆっくり歩いてみました。

2019年5月4日(土)

そう言えば令和最初のウオーキングですね。10時頃赤目口の駅に到着しました。

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上図の赤線が歩いた軌跡。青線は初瀬街道です。この辺では2重になっていますが、16年前に歩いたときは丈六寺の前の道を歩いています。

駅を出て右折、線路沿いに少し歩き、小川を渡って1本目の道を右折して近鉄の踏切を渡って、50番の宝泉寺を目指します。逆に左折していけば有名な赤目四十八滝で、今日もハイキング客が結構きていました。正面の山脈は名前も知りませんが、近鉄に乗っていても良く見る、穏やかな山並みですね。

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歩きだして30分弱、ようやく田圃を突き切ると宇陀川があります。それを渡るのが沈下橋でした。そばに水神さんも祀られていました。

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そこからすぐ国道165号線に登りますが、そこに名張市郷土資料館がありました。廃校した小学校の建物でしょうか。

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そのすぐ前が宝泉寺です。10時40分頃の到着でした。ご本尊は千手観音、室町末期の開創だそうです。

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10分ほどで出て引き返します。再度沈下橋(猪尻橋)を渡り、初瀬街道を東に向かいます。途中、田圃の中にお地蔵さんがあります。草鞋をお供えすると足の病が治るとか。草鞋有りませんが、私の足も治るようお願いしました。「しょうけ地蔵」さんです。

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小さな橋を渡ると、ここにも水神さんがありました。結構水害が多いのかもしれませんね。

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11時20分、丈六寺へ着きました。丈六と言うのは1丈六尺のことで、5m弱の大きさの仏像が、ご本尊の場合が多いですね。

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702年空海の創建と伝えられ、寺宝は五輪塔だそうです。ここは自分で御朱印を押しました。寺を出て少し街道を辿ると、やくよけ阿弥陀寺の址があり、その前に大きな道標がありました。右はせむろう道とか刻まれているそうです。下の写真が阿弥陀寺跡です。

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阿弥陀寺跡のすぐ東を左折し国道に向かいます。宇陀川を渡り、国道に出た所にファミマがありました。時間も11時40分を過ぎていたので弁当を買いに入りました。すると、イートインスペースも広かったので、ここで食べることにしました。台湾風まぜそばです。一寸ピリ辛がきつかったなあ(笑)。

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12時頃には店を出て、一寸国道を歩いた後、街道は旧道となります。風情もありますねえ。観世音菩薩と刻まれた供養碑です。

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それもつかの間、街道の右手はパチンコ屋になっていました。その駐車場の間に町石があり、弘法大師と刻まれています。そこを左折して登って行くと51番の無動寺があります。でも今の足の状態では登るのは大変です(泣)。

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登ること15分、ようやく無動寺に着きました。ここは空海自ら刻んだ不動明王がご本尊です。

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ここは結構地域の有力寺院と見えて、庫裏や本堂の新築に際し、寄付者名簿を見ると、何百万円の寄進者が何十人も刻まれていました。でも御朱印は自分で捺しましたが。少し下って左折し、12時45分頃、勝手神社の前を通りました。ここもなかなか由緒ありそうな神社です。

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街道に戻り名張駅方面を目指します。13時頃、宇陀川が青蓮寺川に合流する場所に来ました。

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その傍に大きな初瀬街道の道標があります。右はせなら道とか刻まれているそうです。

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二つ橋を渡って名張市街に入ってきます。川沿いから2本目を右折するのが初瀬街道ですが、その角に道案内がありました。

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でも私は、次の53番観音寺に向けて直進します。13時26分、観音寺に到着しました。真新しい山門です。

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ここは珍しく住職さんが出てこられました。お話によると、同じ三重県でも伊勢の国と違って伊賀の国は、真言宗のお寺が多いそうです。伊勢の国は浄土真宗、伊賀の国は真言宗ですか。そう言えば、三重四国でなく、伊賀四国八十八ヶ所がありますからねえ。

直ぐ近くに、神饌田があったのですが、どういう謂れでしょうか。

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最後に名張駅前の52番宝蔵寺です。ここも創建は古く、奈良時代ですが伊賀の乱で織田信長に滅ぼされ、その後、1580年代に再建されている。御朱印は自分で捺すスタイルでしたね。

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今日は足の痛みを刺激しないよう、ゆっくり歩いてみました。まあまあ10キロほど歩けたので、良しとしましょう。その足で大阪難波へ行って、友人のOさんと一杯飲みました。

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帰りの近鉄の中でも一杯やって、自分にご褒美をあげました(笑)。

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お疲れ様でした。

 

 

 

 

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