先日、巡見街道をポタリングしたとき、八風街道と巡見道の交差点というのが有った。そう言えば八風街道は地元なのに歩いていないなと思い、今回歩いてきた。
八風街道とは三重県の桑名と四日市の中間、富田を出て鈴鹿山脈の八風峠を越え、滋賀県の中山道武佐宿へ繋がる道らしい。
八風峠は街道歩きと言うより、山歩きとしては何年か前に行っている。亡くなった我家の愛犬みーちゃんを連れて登ったこともある。峠の鳥居とか麓の射撃場ぐらいしか記憶には無いが。
滋賀県側の道は歩いたことは無い。行くとすると単独では帰りの交通の便が無いので、一寸難しいかも。永源寺まで歩けばバスが有りそうですが。
ともかく今回は、富田から田光まで20キロほどを歩くことにした。
2018年12月7日(金)
JR関西線の富田駅に8時15分頃降りました。降りたのは初めてかもしれない。
東口に出ると、目の前がイオンモールでした。
東洋紡の赤レンガ倉庫の傍を通って、海運橋西詰に向かいました。
昔の運河に架かる平治郎橋の手前を左折、運河沿いに歩きます。運河は親水公園になっていました。
8時36分、海運橋西詰に到着。何故かここが八風街道の起点だそうです。八風街道も正式には八風道と言うそうです。
ここから北上を開始しました。
3分も歩くと道は左に分かれます。
入ってすぐの公園は八風公園でした。一寸うれしくなります。
突き当りを左折して、今度は阿弥陀堂の角を右折します。
近鉄の踏切を渡ると田村寺というお寺が有りました。坂上田村麻呂ゆかりの寺とか。
三重四国八十八箇所五番霊場だそうです。そう言えば、四国巡礼と知多四国は参ったけど、三重四国は廻ってないな。
そのすぐ先が旧東海道との交差点です。八風道は東海道と中山道を繋ぐ道なのですね。
すぐ渡るJRの踏切は八風踏切です。
渡ってしばらく歩くと県道に出会い左折して斜め左の道に入ります。国道1号線の北勢バイパスを渡ると右手の一寸細道に入ります。
この辺り大矢知と言ってそーめんの産地です。
突き当たって左折し、すぐ右折する角に道標があります。
右折するとすぐ三岐鉄道の大矢知駅がありました。9時24分でした。
道なりに20分一寸進むと、今度は平津駅です。
駅にサイクリングマップがあり、八風街道も一応載っています。
街道は東名阪の下を潜り、朝明川に沿って進みます。
しばらくすると暁学園前駅が見えてきます。
街道は三岐鉄道に接し、朝明川と鉄道に挟まれて進みます。
次の目印は山城駅です。
10時37分、山城駅です。歩き始めて2時間ですね。
そのすぐ先に急な石段の桜神社がありました。
街道はここで三岐鉄道の踏切を渡り、以後鉄道からは離れて行きます。
この踏切は仕事や遊びなどで数えきれないほど車では通っています。
でも歩いて渡るのは初めてです。
街道はマックスバリューを左に見ながら、少し県道64号線を歩いた後、右に折れてあさけが丘団地に入って行きます。
10分ほど団地の中を進むと神明社跡というのが有りました。
そのすぐ先の五差路に神崎の常夜灯があります。ここは江戸時代、結構重要な交通の要衝だったようです。
ここに八風道の説明がありました。
右前方の細い道を入って行くと、CKDの工場前に出ます。旧街道は工場の中を通っていたようです。工場の外側を歩き左折すると旧道が出てきます。
少し行くと新名神高速道路の工事現場でした。来年3月に間に合いそうです。
下を潜って6~7分道なりに歩くと墓地になりました。この辺に北向き地蔵があり、信仰を集めていたと聞いていたのですが、見つかりませんでした。
11時半頃、角に専照寺のある県道14号線を渡りました。
ここからいばらくは適当なランドマークが無く、田圃の中を進むので、正しく街道を辿っているか不安でした。遠く八風峠を眺めながら歩きました。
12時頃、上条公会所というのがありました。公民館みたいなものでしょうか。
そこのフェンスに八風道の案内があり、間違っていないと安堵します。
そこから3分で道は県道626号線と合流しますが、そこに天然石の道標があります。
街道はすぐ県道と分かれ右に進みます。時間も昼時ですが、適当な食事場所はありません。西信寺というお寺がありますが、一寸休憩には適さないようです。
街道からは外れますが、1キロ強西の方、竹成に五百羅漢があります。何度か車では訪れているので、そこまで歩いて行くことにしました。
12時38分に到着しました。
ここは正式には太平山松樹院という真言宗のお寺で、木造大日如来が祀られています。
しかし、その境内にある五百羅漢で有名です。
その裏側にベンチがあるので、そこで昼食にしました。
1時過ぎに出発し、街道を目指します。
ところで、目指す田光は、ここから約4キロ、1時間ほどで着くでしょう。
交通の便は悪く、最寄りの鉄道の駅は三岐鉄道の梅戸井がちかいですが、6キロ1時間半は掛かります。三交バスが四日市に行っていますが、15時11分までありません。
歩くかバス待ちか考えて、バス待ちにしました。その待ち時間1時間用の飲み物をコンビニで買うことにしました(笑)。
街道に復帰し、八風橋を渡ってすぐ右折します。
朝明川の支流、田光川の手前に早川酒造という酒蔵がありました。直売所でもあれば買おうと思ったのですが、無いようでした。
川の手前を左折していくと朝明中学がありました。
国道306号線に出る直前に左の道と合流しますが、そこに道標がありました。
左くわな、右とみたと刻まれているようです。
国道を渡り、次の道が、先生5日前に来た巡見道との交差点です。手前に呉服屋さんが兼業するカフェがありました。居酒屋なら入っていたのですが(笑)。
この田光は、桑名藩の領地であったり天領であったりしたそうです。天領の時は近江の信楽代官所の管轄だったそうです。なので八風峠は普通に役人や商人が往来したのでしょうね。
2時04分の到着で、バスは1時間7分後です。先日は急いでいたので行けなかった多比鹿神社にお参りすることにしました。
なかなか由緒ありそうな立派な神社でした。
その境内をお借りして、さきほどコンビニで買ったお神酒を頂くことにしました。
お蔭で、ゆったりとした時間を過ごせ、無事元気に帰宅しました。
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