2018年11月1日(木)
早朝の高山駅です。真光さんの建物が霞んでいます。

久々野駅からタクシーで2020円、昨日の分岐へ着きました。7時40分頃です。

すぐに元民宿です。向かいの石塔は真光さんの施設です。

すぐに位山峠通行止めの看板がありましたが、完全なバリケードではありません。
当然、歩行者は問題なく進みます。紅葉がきれいです。

旧98号線が並行して走っていたようです。本来そちらが街道に近いですかね。

歩くこと50分弱、アララギ湖(久々野防災ダム)が見えてきました。

上に登ると、一寸した公園になっています。

その辺りが高山市と下呂市の境界になっていますが、そこに通行止めのバリケードがありました。知らん顔で通り抜けようとするとガードマンが出てきました。ここから先は通行止めですという。

「歩行者は良いと聞いて来たんですが」「駄目です全面通行禁止です」「私は石畳の旧道を行くので、工事個所は通りませんが」「今日は発破の作業車も入っていて、全面通行禁止です」てなことを言い合って「では位山峠まではせめて行きたいし、そこで工事関係者の人に聞いて、駄目なら引き返してきます」ということで、なんとか通してもらった。

15分ほど歩くとミズバショウの群生地があった。当然季節外れですが。

更に10分弱歩いて9時06分に位山峠です。

高山市側の案内は位山道、下呂市側は位山官道と呼んでいるようですね。

特に工事関係の人も居なかったので、そのまま下り始めました。

平成19年に発掘されたと聞いていますが、その後のメンテが少ないのか、通る人も熊野古道などに比べると少ないのでしょう、一寸荒れた感じです。

でも立派に残っていますね。

下り始めて15分ほどで県道にでました。

すぐ傍に位山神社がありました。9時25分です。

そこからしばらく県道を下ります。工事の気配は全く無いので、工事個所は過ぎたのかもしれません。

紅葉はなかなかです。

20分一寸県道を歩いて、9時42分、再度位山官道の案内です。

ベンチなどもあります。一休みしました。
倒木や土砂崩れもあります。

でもまあ、石畳はよく残っています。メンテ頑張って欲しいですね。

10時08分、県道と合流しました。

四阿と位山官道の案内があります。

県道を10分ほど下ると、ここにも通行止めのバリケードがあり、ガードマンが詰めていました。ここは何食わぬ顔で通り過ぎましたが、出ていく人間に検問はありませんでした(笑)。

バリケードの先に左折道路があり、自然歩道の案内がそちらだったので入りましたが、街道は直進だったかもしれません。

ここから上呂駅までは12キロ程度だと思うので、後3時間、昼食休憩を入れても、午後2時頃には着きそうです。10時45分に位山自然の家付近を通過。

一旦県道を離れ、また県道に合流します。

合流地点辺りから振り返っています。

さて、そろそろ弁当の場所を探します。山中ならどこでもいいんですが、里に降りてくるとそうはいきません。神社の境内、公園のベンチなどお勧めですが、今回はコミュニティバスのバス停にしました。

昼間はほとんどバスが無いので貸し切りになります(笑)。11時20分~45分まで。
お握り弁当は10分もあれば終わりますが、最近は出来るだけ30分近くとるようにしています。足の疲労回復に必要なようです。

道端には様々な石仏があります。特に馬頭観音は全国的に多いですね。

振り返ると、越えて来た峠が見えません(笑)。

12時20分頃、曲坂です。

白山神社への道を12時35分に過ぎて、12時45分頃飛騨小坂への道が左に分かれます。

分岐の手前には尾崎小学校や由緒ありそうな神社もありました。

分岐を越えると県道が狭くなり、商店街スピード落とせと書かれていますが、商店は無いみたいです(笑)。

代りにあさんづ橋の案内がありました。位山官道が使われていた頃は、ここで益田川を渡って宿駅の有った上留(上呂)へ渡っていたそうです。

17世紀以降は廃止になったあさんづ橋の代わりに現在は吊り橋があるそうなので、それを渡ることにしました。

上呂の街並みです。13時03分。

そこからは国道41号線を歩いて、上呂駅到着は 13時10分でした。

でも上呂駅の列車は11時09分から15時34分まで4時間半ほど一切無いのです。
でも今日は、朝タクシーを使ったので、ここまで20キロ強しか歩いていません。余裕があるので、次の飛騨萩原駅まで、4キロ1時間ほどを歩くことにしました。
上呂駅を13時18分頃出ました。一寸国道を歩いてすぐ街道は左にわかれます。

5分も歩くと道は直線になりました。私はこういう道は苦手です。一寸曲がりくねって先が見えない方が好きです。

昔の人も同じだったようで、殆どの街道は曲がりくねっています。
だから真っ直ぐの道は珍しく、たまに真っ直ぐの道があると「畷」という名前を付けたようです。「四条畷」とか。北海道の道が真っ直ぐなのは、明治維新以後、政府に人材が不足したからだと思っています(笑)。
20分ほど掛かって真っ直ぐな道を歩き終えました。国道に出ます。

国道を渡り、一寸旧道に入って、すぐまた国道に帰ります。
国道を少し歩くと、左手に久津八幡宮というのがあります。

由緒ありそうな神社で、この旅の無事終了をお礼しました。

この神社の拝殿が結構変わっています。屋根の下の横木に、水を呼ぶ鯉と洪水を防ぐ矢が描かれています。村での言い伝えがあるようです。

14時頃神社を出ました。そして10分弱で萩原の市街に入りました。

この通りは「ふれあい通り」と呼ばれていますが、旧飛騨街道だそうです。

飛騨の酒天領の蔵元を過ぎた辺りで左折して、萩原諏訪城跡を右に見ながら登って行きます。

そして、14時28分飛騨萩原駅に到着しました。

列車までにはまだ1時間以上ありますが、ここなら全然問題ありません。
さすがに居酒屋は開いて居ませんが、酒屋もスーパーも有るので、おつまみにも不自由しません(笑)。
ゆっくり英気を養って帰りました。
小林さん、
長瀬です、昨夜広島の戻りました。メイルを開いて貴兄の飛騨の古道歩きのブログを拝見しました。すごいですね。よくこまめに写真を入れて書かれているのに敬服しました。小生まで行った気持になりました。
投稿: 長瀬徹郎 | 2018年11月24日 (土) 17時42分
長瀬さん
コメントに今気づきました。ありがとう。
また時々覗きにきてください。
投稿: フミキ | 2018年12月 1日 (土) 08時22分