羽黒山へ
出羽三山とは羽黒山414m、月山1980m、湯殿山1500mです。
羽黒山には出羽神社、月山には月山神社、湯殿山には中腹に湯殿神社がありますが、羽黒山には三神合祭殿があり、出羽三山神社と言われます。
芭蕉も羽黒山麓の南谷に宿泊し、月山に登り、山頂小屋に一泊し、次の日は標高1000mほどの湯殿山神社まで下って参拝し、その日のうちに引き返して月山頂上を越えて南谷に戻っている。
私も当初はその積りで今日は月山山頂小屋を予約しています。
ただ一寸気掛かりは、一昨日から右足ふくらはぎが痙攣しかかっています。ストレッチして騙しながら歩いていますが、どうも気掛かりです。
2016年7月8日
朝7時のバスで羽黒山に向かいます。山頂までバスは行きますが、参道の杉並木を歩くには随神門で降りると出羽三山神社入口です。
私はその少し手前の黄金堂前で降りて、宿坊街の雰囲気を1.5キロほど味わうことにしました。
黄金堂は過って、山頂の大金堂(三神合祭殿)に対し小金堂と呼ばれ、三十三体の菩薩像が光輝くことから黄金堂と呼ばれるようになったとか。
付近には宿坊が立ち並びます。
一般住宅も含めて家の軒下にはこんな綱が祀られています。魔除けでしょうか?
宿坊の建物はなかなか立派です。伊勢や熊野の御師の家もこんなだったでしょうか?
20分ほどで随神門に来ました。丁度8時です。
ここから山頂の本殿まで2446段の石段が有るそうです。
一寸下った後、樹齢1000年以上と言う爺杉を見ながら10分ほどで国宝五重塔に着きます。
ここから一の坂が始まります。
一の坂を10分で登り、一寸平坦な道を歩くと二の坂です。
ここも10分で登ると二の坂茶屋があります。
ここからは景色が開けます。力餅が名物ですが、時々襲ってくるふくらはぎの痙攣を治めるためポカリスエットを飲みました(-_-;)。すると、写真のような証明書をくれました。
ここで参道は半分位だそうです。8時44分頃出て5分ほど歩くと三の坂が始まりますが、その右手に南谷への道があります。芭蕉の頃は迎賓館が有ったようです。
20分で山頂に着きました。随神門からは休憩も入れて1時間15分でした。
三神合祭殿は日本最大の茅葺建物だそうですが、現在吹き替え中でした。
境内には芭蕉の像などもあり、山伏姿のガイドさんに案内された観光バスが来ていました。
ここからは車道の横に旧道があります。芭蕉も歩いたことでしょう。9時30分に売店のそばから旧道に入りました。
この道が歩けるかどうか心配だったので、名古屋の山形県事務所で聞いて見ました。本人は判らないので、地元の事務所の誰かに電話して訊いてくれました。その答えが「整備されてないから入らないように」と言うものでした。
その人も、そんな細かいことは知らなかったのでしょう。でも、いい加減な返事でしたね。
よく整備された道です。途中に峰中堂があり、
石がずっと配置されています。迷うこともありません。
40分弱でビジターセンター付近の車道に出てきました。芭蕉はここからも荒沢寺の傍を通て月山に向かったことでしょう。
ビジターセンターから羽黒山山頂までは有料道路です。ここからは鶴岡駅行のバスと月山8合目行のバスが出ます。
センターのテラスで軽食を食べながら予定を考えました。
11時50分のバスで月山8合目に向かい、それから600mほど登ると山頂です。
でも、どうも足の痙攣が治らないので、途中で動けなくなると困る。ということで残念ながら諦めることにしました。山頂小屋に電話して、訳を話してキャンセルし、明後日泊まる予定の新潟のホテルを予約して連泊にしました。
11時のバスで鶴岡駅に戻り、13時25分のJRに乗りました。12時台は列車がありません。
村上で乗り換えました。鮭を食べたいのですが、ここに泊まれば良かったですね。失敗。
この日は駅前の食堂で一杯飲んで寝ました。
明日は新潟見物でもしましょう。
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