初めての上野公園
厳密に言うと初めてでは無い。60年近く前、中学の修学旅行で行ったように思うから。
でもまったく記憶に無いので初めてと言っても良いでしょう。
なぜ行ったかというと、国立博物館で「インドの仏」をやっていて、どうしても見たかったから。
最近、中央アジアへ行った性もあって、ガンダーラとか仏教の伝来ルートなどに興味があるのです。
それはさておき、さあ行こうとするとお金の問題です。現役の頃と違って出張旅費は出ないし、新幹線の片道1万円は高い。ジパングで3割引きだが、それでも1万4千円。展示会が名古屋に来てくれればいいんだが来ないらしい。仕方なく高速バスで行くことにした。
高速バスだと、うまく選べば往復7千円ほどで行ける。
4月8日の夜行便と翌日の夕方の便のチケットを購入しました。
駅の立ち飲みで一杯飲んで、11時前の出発です。
バスの中はこんな感じです。左の1列だけカーテンが閉まります。
翌日早朝5時半頃秋葉原に到着しました。近くの吉野家で朝食を食べました。
田舎の駅と違って東京は良いなあ。いつ着いても食べるのに不自由しない。
博物館は9時半しか開かないので、まだ3時間半も有る。時間が余るので上野まで歩くことにした。
2キロ弱なので30分も掛からないでしょう。
上の駅に近づくとアメ横が目に入った。テレビでは見るけど行ったことがない。でもさすがに人通りは無い。
でもなんと居酒屋が開いています。東京は良いなあ。24時間一杯飲めるんだ。
でもまあ、お堅い国立博物館に入るのに、酔っ払っていては失礼に当たると、ぐっと我慢。
京成にも上野駅があるんだと思いながら上野公園へ。
でもまだ6時35分、まだ3時間あるなあ。
それで公園の地図を眺めて、上野公園を極めることにした。
上野というのは、やはり寛永寺。知恵袋の天海上人が京都の比叡山になぞらえ、上野を東の比叡山つまり東叡山寛永寺を建立し、琵琶湖に見立てて不忍池を作った。幕末では彰義隊の討死や西郷隆盛の銅像です。
最近では戦後の集団就職が上の駅。それにアメ横を加えれば十分でしょう(笑)。
ということで、まず西郷さんの銅像と彰義隊の墓?
近くに天海上人の供養塔も有った。
最近、中国人の桜見物観光客が話題になっているが、上野の桜はもう散っていた。でも所々残っている。
清水観音堂というのがあり桜がきれいだった。
江戸時代から有名らしい。
不忍池側に廻ると、こんな松があった。歌川広重の江戸名所百景の月の末とか。
不忍池に降りて弁天様にお参りする。
引き返して五条天神や隣のお稲荷さんにお参りする。
すぐ近くに有名な上野精養軒があった。料理は何が名物なのかな。
すぐ前に上野大仏のパゴダがある。パゴダとは仏舎利塔のことを言う。
すぐ前のメインストリートが花見の会場だったのかな。
動物園の入り口に出てきたが、まだ7時半なので当然開いていない。上野動物園はパンダ一色ですね。
近くに上野東照宮があるので一寸見に行った。バラ展が近いらしい。
国立博物館の正門前に来ましたが、当然まだ開きません。一寸休憩することにしました。7時50分です。
まだ1時間半いじょうあります。
8時に出発、今度は寛永寺に向かいました。博物館の外側を歩きます。すぐ立派な門がありました。
因州池田家の正門とあります。
黒田記念館の前を通って寛永寺に着きました。本堂だけが残っています。
でも歩いてみると、この辺り一帯が寛永寺の境内で、不忍池、広い霊園、各種の塔頭などがあって裕福なようでした。
両大師堂や輪王殿なんかもそうでしょうね。
陸橋を渡って線路を見てみました。
引き返して科学博物館です。鯨が居ます。
広場に帰ってくると前述の中国の人たちで賑わっていました。
ようやく時間が来て1400円払って中に入りました。
展示物の中身は固くなるので置くとして、一つだけ、たこ焼き屋さんが屋台を出していました。
4つの展示館を見終わって出てきたのは13時15分でした。4時間近く見たのですね。疲れるはずです。
さあ、今度は遠慮なくアメ横に行くぞ(笑)。
途中でスカイツリーが見えています。
さすがに今度は賑わっています。
朝見た居酒屋に早速入りました。名物のバクハイなど頂きます(笑)。
アメ横も中国人観光客が多いらしく、土産物屋の兄ちゃんが、言葉の解らない客が9割と嘆いていました。
良い気持ちで3杯ほど飲んで新宿に向かいます。
上野駅発の列車が近々無くなって、東京発に変わるらしいですね。
利用者にとっては便利ですが、懐かしい雰囲気が失われるかもですね。
故郷の訛りなつかし停車場の・・・・・・・啄木
都庁前の高速バス発車場から帰りました。
有意義な1日でした(笑)。
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