東京国立博物館
私は博物館が好きです。と言っても、行くのは、生まれ育った京都国立博物館ぐらいですが。
海外旅行すると現地の博物館は行きます。
昨年、中央アジア旅行した時、いろんな国の博物館に行きました。
それで感心したのは、お金を払うと写真が撮れることです(笑)。
ウズベキスタンの国立博物館だったと思いますが、2000円払うと写真が撮れました。
2000円は高いので諦める人が殆どでした。
でも考えようによっては、ガンダーラの仏像なんて滅多にお目に掛かれません。
2000円なら安いものです。
その時撮った写真がこれです。今でも満足しています。
その後、だんだん仏教の伝来ルートとか仏像が作られ始めた理由とかに興味は移ってきました。
最近はイスラム世界の成り立ちと、キリスト教や仏教、ヒンズー教との関りに興味を持ち始めています。
で、今回初めて東京国立博物館に行きました。
釈迦の死後500年間は仏像は彫られることはありませんでした。
釈迦の遺言だとか、仏教の教えが「正しいことしていれば救われる」と言うものなので、偶像崇拝は要らなかったからと言われます。
まあ、その辺の事情を実物で見られるのが今回の展示で、名古屋に来ないので、仕方なく東京まで来たのでした。ところが展示物は撮影禁止で、ここには載せられません。
幸い、何日か前、テレビで上海の博物館に展示された時の放映があったので、素の写真を載せます(笑)。
釈迦の姿は無く、仏教の教えが車輪が回るように広がって行く姿で釈迦を偲んでいます。
下は菩提樹です。この下で釈迦は悟りを開き、説法をします。
このように、直接釈迦の姿は見せずに間接的に釈迦の教えを拝んでいます。
ところが仏教が西に広がると、アレキサンダー大王の東征で広まったギリシャ・ローマの文明とぶつかります。
その文明ではゼウスやアポロンを始めとするさまざまな神々の偶像が礼拝の対象となっていました。
そこで仏教徒も礼拝の対象となる仏像が欲しくなったのでしょう、ガンダーラやマトウーラで初めて仏像が作り始められたのです。
その後、仏教も栄枯盛衰も有り、さまざまな仏像が作られました。
インドではヒンズー教との融合も進みました。
ところで、これなんという仏像か解りますか?
解る人は仏像通ですね(笑)。
日本人が大好きな仏像で、弥勒菩薩なんです。
我々は菩薩というと女性を思い浮かべるのですが、菩薩はすべて男性のようですね。
観音菩薩も、文殊菩薩も、弥勒菩薩も。
まあ、そんなこと思いながらこのページを作りました。
いろいろ間違っているかもしれませんが、ご容赦ください。
また、ご教授ください。
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