廃村頼母
さて地図を見てください。尾鷲から三木浦へ行くにはブルーの線、つまり新しくできた国道42号線で新八鬼山トンネルをくぐり三木里経由で向かう方法と、国道311号線で九鬼を経由する方法があります。
今回は後者で行くことにしました。私が最初に三木浦へ行った15年前は県道778号線で九鬼に出て、早田トンネルや三木浦トンネルが無かったので、細い山道で三木浦へ入ったので、ひどい秘境へ来たという感じでした。
でも今は快適です。九鬼の風景。
早田の集落
三木浦は賀田湾に面する。尾鷲駅前から30分弱で到着しました。
15年前と同様、今もダイビング客で賑わっているようです。ここはクダゴンベなんかが居て、なかなか良いポイントが有ったと記憶しています。
ところで、この紀伊半島みる観る探検隊は一般的な熊野街道歩きから一歩進んで、より深く熊野の魅力を探ろうとする催しで、年4回か5回開かれますが、人気でいつも満員になっているようです。
13時過ぎに出発、車で木名峠に登ってきました。賀田湾がきれいです。
ここに車を置き、林道を少し歩いた後、頼母への道に入りました。
今回も定員20人のところ70人も応募があったそうで、25人が参加しています。
下の図が今日歩いた軌跡です。
頼母は最後の住人が昭和43年に離れたそうで、今日はそのお孫さんがガイドで、廃道寸前だった道を行きます。
過っての棚田の跡も荒れ果てています。
峠から45分ほどで集落の入り口にある石仏に着きました。祠の前に2本の榊が植えてあり、奥には不動明王?と男根のようなものが祀られています。山神さまも居られたことでしょう。
海岸近くまで降りてくるとお墓がありました。
住居は何も残っていませんが、住居跡は石垣に囲まれ、竈の跡が残っていました。
近くに広々とした湿原があり、昔は水田だったそうです。
海岸に出ました。柱状節理の岩肌と紺碧の熊野灘の海がきれいでした。
4時半ごろ、木名峠に戻ってきました。
狼煙場跡からの眺めも絶景です。
賀田湾も逆光でキラキラ輝いていました。
今日も帰りは12キロの渋滞でした。早く新名神を完成させてください。
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