高野大峰歴史街道その2
もう一度地図を見てみましょう。
午前中に高野山から歩いてきて、現在小代下のバス停で12時です。
ここから天川川合まではざっと24キロ、順調に行って6時間ですが、この暑さでは無理。
それで中ほどの庵住(いおすみ)から15時と16時にバスがある。3時間で庵住に着き、バスで天川大弁財天まで行きお参りする。その後4時のバスを待って天川川合へ行く。これがベストと考えていました。
3時に間に合わなければ4時のバスで弁財天に行き、残り3~4キロは歩くかと考えていました。
ところが、小代下のバス停で大和八木行きの12時の奈良交通のバスがあることに気づきました。
十津川へ行くときに利用するあの日本一長い路線バスです。
我々が歩いている県道高野天川線とバス路線の国道168号線が、小代下から阪本まで1.5キロだけ重なっているのです。
3分ほど遅れてそのバスが来ました。あわてて飛び乗り1.5キロ稼いで阪本で降りました。
同じ1.5キロでも、この1.5キロは価値がありました。ダンプカーの通る国道歩きを回避できたし、これで15時のバスに乗れるのも確実でしょう。冷たい飲み物も補給して元気に出発しました。12時15分です。
県道は国道と違って静かなものです。すぐ五条市から天川村に入りました。12時30分。
途中に河川の管理境界の看板がありました。あれ、この川はくまの川だったんだ、ここからは天川かな?
昔、弘法大師空海が通ったとされるこの道を、天川村では「すずかけの道」と呼ぶようで、ゆかりの菩提樹がありました。
14時10分にみずはの湯のある山西です。ここから庵住は30分もあれば充分でしょう。
ところが庵住の少し手前で、思いがけなく鮎釣りの人が声を掛けてくれました。ありがたく乗せてもらって15時には天川大弁財天に着きました。
この弁財天は大峰本宮として、また空海も何度も参詣したとして、日本の聖地百選のトップにあげられています。
私も大峰奥駈の折、何回か天川村を訪れていますが知りませんでした。
とりあえず丁寧に参詣しました。バスを待つ間に話しかけてきた男性は、わざわざ東京から、しかも下市口から7千円もタクシー代を払って来たと言っていました。有名なんですね。
ユースホステルのチェックインが4時半と遅いので、近くの商店で缶ビールを買い、喫煙所で一杯飲みました。
涼しい風に吹かれていい気分です。
さっそく風呂に入り、夕食です。酒類は置いていないのですが持込OKなので、その方が気楽ですね。
今日は幸運なバスやヒッチハイクが有ったけど、炎天下のアスファルト道を4万歩も歩いたので疲れました。
おやすみなさい。明日はみたらい渓谷に行きます。
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