尾鷲旧坂下(さかげ)トンネル
2012年5月13日(日)
尾鷲の旧坂下(さかげ)トンネルという、誰も知らないような廃道のトンネルへ行ってきました。
案内は勿論「熊野体験企画」の「紀伊半島みる観る探検隊」です(笑)。
こんなマイナーな企画を建てるのはここしかありませんよね。
上の図で尾鷲市街に新しくできた尾鷲北IC付近からクチスポダムを経て奈良県に至る国道425号線があります。昨年の大雨で今は通行止めになっています。
その途中に坂下トンネルがありますが、その下に今は廃道となった旧坂下トンネルがありました。
そこへ至る道をを3~4年前から地元のFさんとSさんが整備されたそうです。
今日はのんびりJRの鈍行で12時に尾鷲到着、駅前の食堂で定番の焼きそばで昼食です。
なかなか美味い(笑)。
一寸危険な場所はFさんSさんがロープを張って通してくれました。
危険なので個人では行かないほうが良いでしょう。
元はと言えば尾鷲の林業家有志が又口方面で切り出した材木を尾鷲に運ぶために作った私道で明治33年に完成した有料道路だったそうです。
当時のトンネルとしては有数の美しさと高い技術に裏打ちされたトンネルだそうです。
でもその道の険しさから、明治44年には現在の坂下トンネルが完成し、11年という短い寿命だったそうです。
ちなみに旧トンネルは長さ60mほど、新トンネルは230mだそうです。
国道へ出る手前に小さな慰霊碑がありました。
聞けば、太平洋戦争のとき、尾鷲を母港ととした熊野灘艦隊というのがあり、その旗艦であった駒橋の乗組員が米軍の攻撃で大勢死亡し、その大半がこの辺りで荼毘にふされたか土葬されたようです。
駅前に帰って、例の食堂に入り、カツどんの上だけ貰ってビールを飲みました。
尾鷲は魚と思ったのですが、とんかつにビールは私の好物でもあります(笑)。
帰りの列車も空いていて、のんびり反省会を一人でしながら帰りました。
至福のときですねえ(笑)。
充実した1日でした。
| 固定リンク
« アンナプルナトレッキング | トップページ | 上海 »
コメント