鳳来寺
東名高速道路の豊川インターで降りて、国道151号線を北東に25キロほど走った新城市に鳳来寺はあります。
開山は1300年前とされ、源頼朝や徳川家康とも縁が深いお寺です。
前回、2008年にネパールのエベレスト街道をトレッキングしたとき、我々が乗るはずだった飛行機が墜落し乗客全員が死亡しました。たまたま我々ははじかれて1便遅らせたので命拾いしました。
そのとき、どういう風の吹き回しか、日頃買ったことのないお守りを、出発の2週間ほど前に鳳来寺山へ登山に来て、買って持って行っていたのでした。
同行の皆さんも、そのお守りのお陰と大いに感謝したものでした。
今回又4月にヒマラヤの今度はアンナプルナ内院のトレッキングに行くので、これはやはりお守りを頂いていかないとと、昨日行ってきました。
鳳来寺は表参道から1425段の石段を登るか、自動車で本堂近くまでいくかどちらかです。
私は当然石段を登らないとお守りのご利益も薄いだろうと表参道にまわりました。
前回は石段のすぐ下の駐車場に車を停めたのですが、そこまでの1キロほどの参道が、風情があって車で通り過ぎるのが惜しいと思っていました。
なので、今回は参道の入り口の駐車場に車を停めました。10時15分頃です。
風情のある参道には100m毎に十二支の石碑が置かれています。
浄瑠璃姫と義経の逸話、徳川家康出生の逸話などが説明されています。
また、山頭火の碑や若山牧水のモニュメント、松尾芭蕉の句碑など、いろいろあって飽きさせません。
途中に自然博物館もありましたが帰りに寄ることにしましょう。
石段の下に着いたのは10時40分、入り口から25分たっていました。
ここから1425段の石段の始まりです。標高は170mぐらいで、鳳来寺の本堂は450m程度なので280mの登りですね。ざっと1時間でしょうか。
「こがらしに 岩ふきとがる 杉間かな」という芭蕉の句碑を見ながら10分も登れば山門です。
そのすぐ上に樹齢800年の傘杉があります。
以前は石段の両側に多くの宿坊があったようで、○○坊跡とかxx院跡などの石碑が多数あります。
山門から10分一寸で松高院というのがあります。ここは今も住職が居られるようです。
行程も半分位来ているでしょう。
ここからは階段が急になります。登りは良いんですが帰りは下りが怖い階段です。
松高院から、いつ果てるとも知れない急勾配の階段を20分登ると四国八十八箇所の弘法大師が祀られています。
一寸休憩がてら観て廻りましたが、何故かペアの石像が多いですね。
5~6分休憩してまた石段に戻りました。もう本堂はすぐです。
11時30分、ようやく本堂に辿りつきました。50分の登りでした。
さっそくお参りして、お守りを購入、目的を果たしました。
本堂前の休憩所からは下界の景色も雄大で、お握りの昼食を食べました。
本堂の後ろは岩山で鏡岩とか名前が付いているようです。
前回はその上の鳳来寺山695mまで登って周回したのですが、今回は止めました。
すぐ近くに東照宮があるので行きました。
松平広忠夫人の於大の方が鳳来寺の薬師如来に祈願して生まれたのが徳川家康で、死後三代将軍家光が東照宮を鳳来寺に建立した。
久能山、日光と共に家康を祭る三つの東照宮の一つです。
12時過ぎに急な階段を恐る恐る下り始めて、慎重に下りましたが30分弱で下ってきました。
行きに見ていた自然博物館に入りました。210円です。
こじんまりした建物ですが、中身はすごく立派でもりたくさんです。
動物や鳥、昆虫は勿論、魚や貝まであります。
そして地層や岩石もあり、覚えたらたいへんな知識ですね。
今回一つだけ賢くなりました(笑)。
鳳来寺といえばブッポウソウで有名ですね。
当初、派手な赤や紫の羽を持つ渡り鳥を、間違えてブッポウソウと名付けたそうです。
でもその鳥はゲッゲッとしか鳴かないことが解かりました。
その後、ブッポウソウと鳴くのはコノハヅクだと解かりました。
でも今更、ブッポウソウという名前を変えるわけにもいかず、名前はそのままになっています。
姿のブッポウソウ、声のブッポウソウだそうです(笑)。
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