那智山青岸渡寺と熊野那智大社
朝7時半に朝食、近所のコンビニへ弁当を買いに出かけました。昨日と打って変わって今日は快晴で、日差しも強く日中は暑そうです。
那智大社行きのバスは8時25分発で、大門坂へは8時44分の到着です。途中に大門坂駐車場前というバス停があり、間違えて降りる人もありますが、大門坂を登るつもりなら次の大門坂停留所が近い。
我々の予定は当初、大門坂近くの沢を北上して陰陽の滝を経て烏帽子山(909m)に登り、縦走して那智山の裏手から三の滝・二の滝を経て那智大滝の横に降りて来る6時間ほどのコースでした。
ところが私の腰の具合が悪いので烏帽子山は無理と判断して、陰陽の滝は往復して、大門坂の石段を登り、那智大社から二の滝・三の滝を往復する3時間半から4時間のコースに変更してもらいました。
大門坂のバス停で降りて、陰陽の滝への入り口が解らず一寸ウロウロしました。結局、バス停から少し那智大社方面に登ったところに入り口がありました。8時53分でした。
ミツバチの群がる巣箱の横を通って登りに入ります。昨日の雨の性か水量豊富な渓流が右下を流れます。
道は悪くなくて有る程度踏まれてもいますが、それでもハイヒールでは無理で、最低運動靴は必要ですね。
20分ほどで到着です。登山道と分かれて少し滝に近寄りますが、滑りやすい道で冷や冷やものでした。
9時15分に到着して9時半までマイナスイオンに当たっていました。
この辺りの標高が220m程度なので、烏帽子山までは700m弱の登りですね。2時間一寸だと思いますが、今の私にはギリギリでしょうか、無理せず降ることにしました。
9時50分に大門坂を登り始めました。私は3回目位でOさんとIさんは初めてだそうです。
途中、中辺路の九十九王子の最後の九十九番目の王子である多富気王子があります。
大門坂は人気の熊野古道なので大勢の観光客も訪れます。観光バスの観光客は那智さんお参りして帰りにこの坂を下るようです。
登っているのは個人又はグループのハイカーやお参りの人です。平安時代の衣裳と菅笠の女性が大門坂を歩く人気のポスターがありますが、その撮影ポイントなど見ながら30分の登りは結構汗をかきます。
ここまでは杉並木ですが更に10分ほど石段が続きます。この売店が軒を連ねる石段が一段と堪えます。
10時30分過ぎ、ようやく西国三十三ヶ所一番の札所那智山青岸渡寺に到着した。
ここの本堂の前の売店?の小母さんが面白い。参拝客を良く見ていて、先に熊野那智大社に行こうとしたり、那智大社からの客が本堂を素通りしようとすると、必ず声をかけて本堂にお参りさせる。「お寺が一番ですよ」「ここまで来て観音様にお参りしないのですか」そんなふうに声を掛けられて、参拝客は笑いながら本堂に参拝する。
我々も青岸渡寺、那智大社の順に参拝して烏帽子山の見える絶景の休憩所で一寸休憩した。
那智大滝を見物し、三重ノ塔の近くから二の滝、三の滝への道に入ったのが10時55分でした。
入るとすぐ「この山域は那智大社と飛龍神社の神域なので無断で入るな。入る場合は那智大社に申告せよ」との看板があった。
そうか神域かと思ったが、烏帽子から降ってくると、この案内も見えないよなあと、無断ですが入れてもらうことぬした。ぺこり。
ここも道は適当に踏まれているが、那智大社参拝のついでに入れるような道では無い。やはりそれ相応の山支度をすることが必要です。あの看板は、」そういう不用意な参拝客の侵入を防ぐ上にも必要かもしれない。
那智大滝の横を標高400m一寸まで登り、そこから支流を渡るような二万五千の道に対して、実際の道は本流まで降っていったため道を間違えたかとしばらく考えた。
ここでIさんが疲れたので引き返すという。訓練のため20キロの荷物を担いでいるのが応えたようだ。
やはりこの道しか無いとOさんと二人で降っていくと渡渉地点にでた。丁度12時ごろです。本流と支流が交わる辺りである。ここより下流は那智大滝の神域なので入るなとある。当然そんな気持ちは全く無い。
ところで渡渉だが、川が増水していて自信が無い。Oさんと相談して引き返すことにした。このコースは那智山側から入ると迷いやすく引き返す人も多いらしい。ネットの記事もすべて烏帽子から降ってきている。それが正解らしい。
引き返す途中で一寸小高い丘に登ると、そこは那智大社や青岸渡寺そしてはるか熊野灘を見渡せる絶景だった。
そこで昼食にして、おにぎりとワインで労を労った。二の滝三の滝は行けなかったけど、この絶景を与えてくださったのは神様の思し召しでしょうと勝手に決め込んで感謝した。
那智の滝でIさんと合流し、付近の売店で冷たいビールを頂いた。
紀伊勝浦駅でマグロのブロックを買い、小宴を開きながら帰途に着きました。
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