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2008/10/02

高山病

高山病というのは病気ではなく酸欠の状態をいうらしい。
エベレスト街道トレッキングにあたり一番の心配が高山病です。

トレッキングの行程を見る限り、それが低山で行われるなら、非常に楽なハイキングです。
ただ、空気が薄い、それだけが問題です。

先日行った富士山では3750mの山頂付近で、気圧は650ミリでした。
地上の3分の2ですね。
5000mだと半分近くになるらしい。
その状態で有酸素運動である登山をするわけなので、酸欠状態になるのはうなずけます。

それを防ぐには酸素を補給すればよいわけです。
ただ、地上の空気をボンベに詰めていくというのは無謀です。

ダイビングの際、1時間分の空気をタンクに詰めて持っていくのですが、それだけで10キロの荷物になります。
それを1日5時間、2週間分持っていくなんて考えられません。

酸素ボンベにしても、その5分の1は必要でしょう。
症状を一時的に改善するための道具だと思います。

次に考えるのが酸素の消費を抑えることです。
これが本命らしいです。
つまり、空気が半分なら、消費も半分にする。
地上の半分の速度で歩いたり行動したりする。
ネパール語でビスターリ、ゆっくりということです。

もう一つが深呼吸です。
普通の呼吸では、肺の中の空気を入れ替えるより、気道の空気ばかり入れ替えています。
これを深呼吸に変えることにより、肺の隅々まで新鮮な空気を送って入れ替えることができます。

これはダイビングでも同じで、浅い呼吸では空気を無駄に消費します。
深い呼吸こそタンクの空気を長持ちさせます。

理屈は解っても実際に実行できるのか、それは当日解るでしょう。
楽しみです。


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